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今後夏に40度を超える日が頻発の可能性 「海面水温が異常に高い」三重大大学院の立花教授が警鐘

テレビ愛知
09.17(火)18:54

気象学が専門で異常気象について研究している三重大学大学院の立花義裕教授は、9月いっぱいか、もしかしたら10月に入っても暑いかもしれないと話します。暑さが続く理由について解説してもらいました。

2年前に比べ、30度前後の海面水温(ピンク色)の範囲が広がっている

三重大学大学院 立花義裕教授:
「偏西風が日本列島よりもはるか北にある。偏西風は南の暖気と北極の寒気の境目に吹く。偏西風の位置が相対的に日本よりも南か北かで気温が全然違う。日々違うがざっくり10度くらい違う。偏西風の激しい蛇行は近年の特色で、だいたいこの数年が最も激しい」

立花教授は、地球温暖化などの影響で、北半球全体の気候が変わり、日本付近では偏西風が北に大きく蛇行していることが暑さの要因の1つだと考えています。ただ要因は、それだけではないと言います。

三重大学大学院 立花義裕教授:
「日本周辺の海面水温が異常に高い。気象は太陽が弱まって秋めいているが水温が高い。暑い海の影響を受けた風が海から吹けば、当然暑い」

こちらは、9月16日の日本周辺の海面水温を示したデータです。9月中旬にも関わらず、広い範囲で海面水温が30度前後のピンク色を示しています。2年前と比べると、そのピンク色の範囲が広がっていることが分かります。なぜ海面水温が高くなっているのでしょうか。

三重大学大学院 立花義裕教授:
「1番分かりやすいのが猛暑。6、7、8月延々と暑かった。暑いと日射で海の温度が上がる。記録的猛暑が海面の水温をあげた。いったん水温が上がるとなかなか下がらない」

「異常な暑さは、景気にも影響を及ぼす」と危惧

この傾向は、2025年以降も続くのでしょうか。

三重大学大学院 立花義裕教授:
「これからも偏西風の激しい蛇行と北へずれる年が続く確率が高い。もっと暑い時がくるかもしれません。40度を超えるようなことがよく起こるかも」

立花教授は異常な暑さは、景気にも影響を及ぼすと危惧しています。

三重大学大学院 立花義裕教授:
「これまでの研究だと少し暑いと景気がいい。人々は暑いと外に出て遊んだり、ものを買ったりしますから。少し暑いくらいは景気よくなるが、度を越した暑さはむしろ経済活動が不活発になる」

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