住宅のプロに聞く“防犯対策” 「狙われない・敷地に入られない・家に入られない」 どんな対策が有効?

“空き巣”の被害にあわないために、どんな防犯対策が有効なのか?きょう、住宅展示場で取材しました。
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(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「まず狙われないこと、敷地に入られないこと、家に入られないこと。この順番で対策を考えていきます」
まずは、狙われないための対策が必要です。
(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「留守と分からないように郵便物や新聞は止めておく、ためないようにする」
そして、敷地に入らせないためにすぐできる対策が、建物脇の通路に柵や自転車を置くことも有効だと言います。そのわけは?
(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「メーターの検針のふりをして奥にスッと入っていくこともできる。ここから入ったら怪しい人だよね、という状態を作ることが重要」
(記者)「乗り越えようとするのは不審者だ、と周りに知らせるためにでもある?」
(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「そういうことですね」
このほか、庭の照明は敷地の奥を明るくするように設置するなど、いかに侵入者が死角に入ることを防ぐかが大事です。
カギを握る「防衛力の強化」
そして、家の中に入らせないための対策としては…
2重ロックやシャッターの活用など侵入に時間がかかると思わせることが大事で、こうしたそれぞれの「防衛力の強化」がまさに鍵になってきます。その上で、こんなことも大事に…
(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「集合住宅で一番被害が多いのは無締り。次が合い鍵を作られるということ。合い鍵は特にナンバーが出ている。合い鍵がなくてもナンバーを言えばそれで鍵が作れてしまう。ナンバーを見せることは厳禁になります」
また、従来の空き巣犯に加えて昨今の被害状況から長期の休みを家で過ごす際にもこんなことに要注意!
(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「去年の秋に闇バイト強盗があったが、家に入ってきて身の危険、命の危険を感じるような犯罪。その対策をぜひ立てていただきたい」
SNSなどで実行役を募集し、各地で強盗などを行ういわゆる「トクリュウ」への対策です。
(旭化成ホームズ LONG LIFE 総合研究所 山田恭司 防犯設備士)
「去年の闇バイト強盗事件の中で未遂に終わっているものがある。誰かが通報している。早めに(警察が)やってくることで犯人が捕まっている。窓にセンサーを付けて、大音量で音が鳴るようにしておくと、自分も気付くし周りも気付く」
近づくゴールデンウイーク。安心して過ごすためにも、早めのご準備を…。