新米どうなるの?コメ販売店の不安「うまく農政をやっていけるのか」参院選の結果受けて

今回の参院選の結果をコメ販売店はどう受け止めたのか。本音を聞きました。
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訪れたのは、名古屋市千種区の小川屋米穀店です。
(小川屋米穀店 小川潤さん)
Q.今回の参院選は注目していた?
「自分の商売に関わることなので、結果がどうなるか注目していた」
Q.自公政権は厳しい結果。どう受け止めている?
「今回のコメ騒動の件で、どうしても政府が後手後手になったのかなと。新しい所になったとしても、うまく農政をやっていけるのか、正直不安」
店では、去年まで20種類の銘柄米を扱っていましたが、コメ不足の影響で、今は12種類ほどに減少。
(小川潤さん)
Q.新米が出てくるまで残りわずかだが、コメがないという実感はある?
「ものとしてはそんなに潤沢にはない。価格は相場としては少し下がってきている感じ。(売り物を)なくしてはいけないので、早めに手当てしているだけで、余裕ははない」
では、参院選での各政党の訴えをどう見ていたのか。
販売店も不安 「農政の基本のマスタープランを…」
(小川潤さん)
Q.参院選の結果は納得?
「各党の政策も見ていたが、表面的な話の政策でしかない。長い目で見たときに、現場の農家さんたちのその後の担い手の部分とか、これからもずっとやっていけるのかなっていうところが、あまりクリアに見えない」
コメ農家の環境が整わなければ、販売店にもしわ寄せがきます。小川さんがいま一番懸念していることは…
(小川潤さん)
Q.今度“新米”が出てきたときに、備蓄米も残って、そこに輸入米もあって…ということになる?
「結構ジャブジャブになっていて、備蓄米、外国産米、さらに新米。どうなるんでしょうか。本当に分からない、読めない」
小川さんがいま政府に言いたいことは。
(小川潤さん)
「どこの党がやるとか新しい大臣になるとかっていうことより、農政の基本のマスタープランを示してくれるような、そういう政策にのっとったかたちで継続してやってもらいたい」
参院選が終わっても、先行き不透明な状態は変わらないコメ市場です。