トヨタ自動車が静岡につくった実証都市「ウーブン・シティ」。街びらきから半年が過ぎ、新たな拠点が公開されました。
静岡県裾野市に、去年9月に誕生したウーブン・シティ。
街全体が、実証実験のための場所です。
一般の人にはまだ公開されておらず、実験に協力する約50世帯100人ほどが住んでいます。
今回の舞台は、新たな拠点「Inventor Garage」です。
ここにはかつて、トヨタ自動車東日本の東富士工場の建物がありました。
中には、「安全第一」の文字や大きな機械が残されていて、工場の名残を感じます。
ウーブン・シティで目指しているのは?
ここは、発明家を意味する「インベンター」たちが、製品やサービスを開発する拠点となっています。
トヨタグループの礎を築いた、豊田佐吉がつくった機織り機や、移動店舗としての役割を果たすe-Paletteなど古いものから最新の技術まで。
トヨタが、ここウーブン・シティで目指しているのは――
「ウーブン・シティで起こしていくのは、カケザンです。カケザンは、1社だけだと成り立ちません。最低でも2社必要なんです」(トヨタ自動車 豊田章男会長)
22日はトヨタだけでなく、約20社が自慢の技術やサービスを展示。
どのような「カケザン」ができるかを探ろうと、強みや専門性をアピールしていました。
「豊田章男AI」が注目を集める
その中で、ひときわ注目を集めていたのが――
Q.質問してもいいですか
「もちろんです、僕質問してもらうのは嫌いじゃない」
記者が話しかけたのは、豊田章男AI。
豊田会長自らが「インベンター(発明家)」として、開発に参画しているといいます。
早速聞いてみたのは―
Q.愛知県にウーブン・シティをつくるのはどう?
「愛知でどうか、面白い発想だと思いますよ。だけどね、今のウーブン・シティはただ場所を選んで建てたものじゃない。東富士工場を閉じると決めたときに、そこで働いてきた仲間の思いを受けて、この場所を未来のモビリティーづくりに貢献する聖地にしたいと誓って始まった。一方で、ウーブン・シティで生まれた新しい方程式とか未来の暮らしのヒントは、日本のいろんな場所に広がっていくといいなとは思いますね。愛知らしい形で、未来を実証していく余地はあるんじゃないか」(豊田章男AI)
なんと、愛知にも新しい実証の場ができる可能性があるそうです!
10年以上にわたる豊田会長の発言を学習させたという、このAI。
豊田会長の「思想」をトヨタのリーダーたちに知ってほしいと、ウーブン・シティにとどまらず、活用を広げていくといいます。
改めて決意を語る
章男会長の長男で、ウーブン・シティのプロジェクトを率いる大輔さんは、半年間を振り返り、改めて決意を語りました。
「このトヨタで培ってきた力を車だけでなく街へと広げ、技術や人が交わるカケザンの場にしていこうとしています。まだ完成された姿ではありません。だからこそここには、未来をつくる余白があります。その一歩を私たちと一緒に、ぜひこの場所で体感していただければ」(ウーブン・バイ・トヨタ 豊田大輔SVP)


