
従業員の6割が避難民…東海地方初のウクライナ料理店「ジート」が移転オープン 雇用を支援「心のサポートの場に」


ロシアのウクライナ侵攻で、日本に避難した人たちが働くウクライナ料理店「ジート」が2025年4月3日、名古屋市中区のマルエイガレリアに移転し、お披露目されました。 中区栄のマルエイガレリアに移転したウクライナ料理店「ジート」では、ビーツの赤さが目を引く「ボルシチ」や、水餃子のような見た目のご当地料理「ヴァレーニキ」などが味わえます。 「ジート」は2024年5月、東海地方初のウクライナ料理店として名古屋駅の近くにオープンした店が移転し、この日はウクライナ大使らも訪れ、お披露目会が開かれました。 「ジート」は、ロシアのウクライナ侵攻で日本に避難した人たちへの雇用支援として日本ウクライナ文化協会が運営していて、従業員の6割にあたる12人が、ウクライナからの避難民です。 日本ウクライナ文化協会理事の川口プリスリュドミラさん: 「19歳から75歳まで(働いている)。みんなすごく緊張していた」 従業員の1人、オスタペンコ・オレナさんは大学生で、2024年に来日し故郷の大学の授業をオンラインで受けながら、調理担当として働いています。 オスタペンコ・オレナさん: 「大学の勉強も続けたいし、仕事も続けていきたい」 Q.ジートは心の支えになっていますか? オレナさんの同僚のマリ・オクサナさん: 「そうです。めっちゃサポートを、お互いに応援していることをめっちゃ感じます」 ロシアからの侵攻が、終息するめどが立たない中、「ジート」は避難した人にとって心の拠り所になっています。 川口プリスリュドミラさん: 「若い人たちは日本が好きだから、ずっと日本に住みたいから仕事を探している人もいる。お年寄りの方は戦争が終わればすぐに戻りたい人もいる。でもこういうところがあるから(避難民にとって)とても大切。心のサポートみたい」 伝統的なウクライナ料理を味わえる「ジート」は、年中無休で営業しています。