似顔絵捜査のメリット「防犯映像よりもアバウトで網が広がる」 愛知県警が捜査員対象にした似顔絵講習会

愛知県警が捜査員対象の似顔絵講習会
警察官を対象に行われた捜査用の似顔絵技術を学ぶ講習会が7月12日に行われ、記者が潜入してきました。技術の習得となるのでしょうか。
似顔絵講習会にテレビ愛知の記者が挑戦
警察官が机に向かって描いていたのは…似顔絵です。
事件解決の手がかりとなる「容疑者の似顔絵」を描く技術を高めようと、警察官を対象にした講習会が2日間にわたって開催され、交番などで勤務する警察官48人が参加しました。記者も写真の模写に挑戦です。こちらの似顔絵は、記者が講義を受ける前に描いた「ある人物」の似顔絵です。講師から、似顔絵を描く時のコツを教えてもらいながら、再び、記者が似顔絵を描いていきます。描くこと約50分、
記者:「完成しました」
講義を聞く前に描いた似顔絵と比べてみると、眉毛の毛流れや、目元が写真に近付きました。しかし、記者は、似顔絵技術の習得まではできず、その難しさを体感することに。さらに、警察官による似顔絵の作成にはあるテクニックも必要になります。それは、写真を見ず目撃者からの証言を頼りに描くことです。
似顔絵の1番いいところはアバウトなところ
今度は、警察官役の記者が目撃者役に質問しながら似顔絵を作成してみることに。似顔絵を描く途中課程を目撃者役に見せながら細かな修正を繰り返していきます。
そして、完成した似顔絵がこちら。モデルとなった写真と比べてみると…改善点を講師に聞いてみました。
愛知県警鑑識課 内田純一警部補:
「顔の形と髪型の比率。ぱっと目についたのは耳の位置。顔の輪郭と髪型でほぼ50パーセントは似てくると思う」
防犯カメラの映像を使った捜査が主流となるなか、なぜ似顔絵による捜査が必要なのでしょうか。
愛知県警鑑識課 内田純一警部補:
「似顔絵の1番いいところはアバウトなところ。写真だと『こいつを探せ』になるが、似顔絵だと『こんなような奴を探せ』(になる。)網が適度に広がって犯人が引っかかってくる可能性が増える」