コーナーの一日売上が過去最高の店も…『知育玩具』がクリスマスプレゼントで人気 子供の成長サポートするパズル等
2024年のクリスマス商戦は物価高騰などを受け、販売されるケーキの品揃えなどにも「変化」が起きています。子供へのプレゼントでは、健やかな成長を願う親の思いが込められたおもちゃが人気を集めていました。
■11個購入した人も…人気のケーキ求め約100人が行列
クリスマスイブの24日、名古屋駅のジェイアール名古屋タカシマヤにはクリスマスケーキを求め、およそ100人が行列を作りました。 予約の受け取りは午前11時からでしたが、急きょ30分ほど早めました。
客A: 「2つで1万円ぐらいで。高いなと思ったんですけど、ボーナスという武器を使って買っちゃいました」 客B: 「作ろうかなと思ったんですけど、ちょっと時間がなさそうだったので、やっぱり注文しました」 客C: 「孫のために。値段は去年よりちょっと高いんじゃないかな。1年に1回のイベントですから」 会社のために、ケーキを11個購入した男性もいました。 男性: 「会社のイベントでみんな頑張ったので、みんなで楽しいクリスマスイブを準備してもらおうと思って11個買いました」
■物価高を受けて…2024年は「ミニサイズ」も
2024年に販売されるクリスマスケーキでは、「ミニサイズ」のものを増やしたということです。 ジェイアール名古屋タカシマヤの広報担当: 「お手軽なケーキをお求めの方も多いかと思います。その需要に応えるためにも、少人数でお楽しみいただけるミニサイズのケーキを、昨年から4割増やして展開しております」
原材料の値上がりや物流コストの上昇を受け、タカシマヤのクリスマスケーキの平均単価は、2023年より1割ほど高いおよそ6000円となっています。価格を抑えようと、直径およそ10センチのミニサイズケーキや、23年と比べてデコレーションをシンプルにしたものも用意されました。 さらに、雪だるまやサンタクロースの容器に入った、1人で食べきれるサイズも予約なしで購入できます。
ジェイアール名古屋タカシマヤの広報担当: 「今年は4年ぶりの平日のクリスマスということで、土曜日・日曜日にすでに皆さまでホールケーキを楽しんでいただいたお客さまにも、改めて当日にカットケーキでお手軽に楽しんでいただけるように」
■子供の成長への期待も…「知育玩具」が人気
名古屋市中村区の「ハンズ名古屋店」では、クリスマスのプレゼントを求める人で賑わっていました。 客: 「追いクリスマスプレゼントみたいな。ピクミンのミニチュアのおもちゃを探していました」 サンタさんにプレゼントをお願いするというきょうだいは、パーツを組み合わせて花屋さんや果物屋さんなどを作るミニチュアキットを選んでいました。お母さんからは、「細かい作業が集中力アップに繋がる」と高評価です。
中学2年生: 「最近小さいものを作るのにハマっていて」 6歳: 「かわいいから」 特に人気だったのが、子供の成長をサポートする「知育玩具」です。形の違うブロックを使ったパズルや、ボードゲームなど多くの種類が並びます。ハンズ名古屋店では22日、知育玩具コーナーの1日の売り上げが過去最高となりました。
ハンズ名古屋店の担当者: 「お家でみんなで遊べるといったものや、親と一緒に組み立てたり、親と一緒に学ぶといった商品が非常によく売れた印象がありますね。『カタミノ』という商品で木製パズルになるんですけども、ためになる商品が人気ですね」
■クリスマス予算は減少…調査会社「9連休控えて節約志向か」
今年のクリスマスは物価高もあり、財布のひもも固くなっているようです。クリスマスに使う予算について、「インテージ」が行ったアンケート調査では、ここ数年は増加傾向でしたが、2024年は1万6329円と27.7%減少しました。
要因の1つが、24日のイブと25日のクリスマスが4年ぶりにともに平日となったため、友人などと集まる機会が減ったのではないかということです。 また、2024年の年末年始は、28日から9連休となっているため、インテージは「9連休を控えクリスマスは節約志向なのではないか」と話しています。