7月6日、アメリカの電気自動車「テスラ」の本格的輸入が始まった愛知・三河港。実は、自動車輸入の一大拠点なんです。
【写真を見る】テスラ本格輸入開始 改めて愛知・三河港の実力がスゴイ…33年連続輸入車数トップの理由は?1周約80キロの巨大な敷地
(大石邦彦アンカーマン)
元々は1978年に三菱自動車が輸出を始め、1980年代初めにトヨタ自動車が輸出の拠点にしたので港が整備されました。そして輸入も始まりました。
現在、輸出入される自動車の主な港は、関東では千葉や横浜、東海地方は充実してます。三河港、名古屋港、そして四日市港。あとは広島、博多、苅田などとなっています。
三河港は輸入台数33年連続日本一
自動車の輸出入ランキングです(2025年)。どこの港が多いのか。まず、輸出から見てみます。
1位が輸出は名古屋港が約148万台で圧倒的。2番手に三河港(約83万台)と、かなり開きがあります。
そして3番手は三河港と僅差で横浜港(約83万台)、続いて博多港(約35万台)、広島港(約33万台)となっています。
一方で輸入は、三河港がダントツ1位(約18万台)。そして千葉港(約6万台)、日立港(約3万台)、横浜港(約2万台)、四日市港(約2万台)の順になっています。三河港は33年連続日本一です。
三河港の実力 ここがスゴイ!
では、なぜ33年連続日本一なのか。まずは港の利便性が高いということです。広大な敷地、とにかく三河港は広い。水域も、陸地も広くて日本トップクラスだということが挙げられます。
そしてもう一つは、出荷前の整備場を建設したことによって、ここが充実したことが挙げられます。外車が来て、それを日本規格、日本の仕様に変える整備場が港にあるそうです。
それこそかつては左ハンドルを右ハンドルに変える、そのような整備場が整備されたことが非常に大きいということです。
そして立地条件がいい。三大都市圏は300キロ圏内。確かに東京も結構近い。名古屋100キロ圏内、大阪も近い。これが大きいということです。交通網の発達でいうと、東名、新東名など、充実した交通網があるということ。
世界の名だたる自動車を輸入
三河港の見取り図を見てみましょう。蒲郡、そして豊橋、豊川、さらに渥美で構成されていますが、例えば神野地区というところは、メルセデス・ベンツ、ローバー、ボルボ、フィアット、マセラティ、ヒョンデ…などなど扱っています。いかに広くて、一大拠点かというのがよく分かります。
ちなみに三河港をぐるっと一周すると、80キロほどになります。
輸入車に装飾リボン…歴史を紐解く
1991年の懐かしい映像をご覧いただきましょう。フォルクスワーゲンですね。上陸する車には装飾リボンが。そしてイギリスのローバー。その後BMWに売却されます。そして2000年の映像では、アメリカのキャデラック。
多くの輸入車が、この三河港からユーザーに届けられたということなんです。では現在、三河港から輸入されている海外メーカーの歴史です。
1988年 プジョー(フランス)
1990年 メルセデス・ベンツ(ドイツ)
1991年 フォルクスワーゲン アウディ(ドイツ)
1993年 フォード(アメリカ)
1997年 ポルシェ(ドイツ)、ゼネラルモーターズ(アメリカ)
2004年 ボルボ(スウェーデン)
2013年 プジョー シトロエン(フランス)
2023年 ヒョンデ(韓国)
そして、今日のテスラ(アメリカ)へとつながります。
今では24のメーカーの自動車がこちらにやってきているということなんです。ただ、この輸入自動車は、為替相場がダイレクトに反映されます。つまり円安の影響で輸入車価格は高騰しています。


