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かつて名鉄とJR等は“別の場所”…再開発計画が発表された名古屋『金山総合駅』の歴史 東海道線の駅は新たに
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02.26(水)21:48
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名古屋市は、金山総合駅に隣接する商業施設「アスナル金山」を解体するなどを含めた、金山エリアの再開発の計画を発表しました。今では乗り換えも便利な「ターミナル駅」に至るまでの、金山総合駅の歴史を調べました。
■実は乗車人員「2位」…名古屋駅に次いで栄駅よりも多い事実
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金山総合駅はJR・名鉄・地下鉄の駅が1つにまとまった「ターミナル駅」として、多くの通勤客らが利用しています。 名古屋市内の主要駅の乗車人員は、名古屋駅が53.9万人、次に金山駅の21万人となっていて、栄駅より多くなっています。 各鉄道事業者の乗車人員を合算しているため、乗り換える路線が多い方が数字は大きくなる傾向はありますが、金山駅は多く利用されていることがわかります。
■雨の日は長い列が日常に…“バラバラ”だった金山地区の駅
ターミナル駅として便利な金山駅ですが、昭和の時代までは今と全く違っていました。 金山地区の駅は、名鉄が今より東にある「金山橋駅」で、地下鉄やJR中央線の駅があった「金山駅」と離れていました。また、JR東海道線の駅はありませんでした。
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そのため乗り換えが必要な利用者は、2つの駅の間を歩いて移動する必要がありました。雨の日には傘をさして歩く長い列ができる状態となっていて、不満の声もあがっていたようです。
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そこで、世界デザイン博の開催に合わせた1989年、名鉄の駅を移したうえで、東海道線の駅も新設する「金山総合駅」が完成しました。
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金山総合駅は、南側の開発が先に進められ、1999年には名古屋ボストン美術館も完成するなど、名古屋駅、栄に続く都心として発展しました。愛・地球博が開かれた2005年には、商業施設「アスナル金山」が完成しています。