広島の養殖カキ“大量死”でスーパーでは仕入れが例年の半分程度 「年末までもたないかも…」 価格は約1.3倍に

12月3日、お邪魔したのは愛知県春日井市のスーパー「エフ マルシェ」。カキは広島産や岡山産などを中心に仕入れています。いまが旬のカキは、ふっくらと身が詰まって味が濃厚。鍋が恋しい季節にもなり、よく売れる時期のはずですが…
【写真を見る】広島の養殖カキ“大量死”でスーパーでは仕入れが例年の半分程度 「年末までもたないかも…」 価格は約1.3倍に
(エフ マルシェ・福丸明男代表)
Q.カキどうですか?
「ものすごいことになっていて…。いま1列ですけど、例年3列ほどは並んでいますね…」
Q.ことしは減っている
「確実にことしはかなり減っている。瀬戸内海の広島でカキが死んでしまった問題。これがかなり影響しています」
瀬戸内海では、広島をはじめ岡山、兵庫でもカキの大量死がことし確認されています。国内の養殖カキは、広島、岡山、兵庫の3県で全体の約8割を占めているのです。中でも広島は生産量日本一。
仕入れ減や価格高騰に加え、大きさもイマイチ…
その養殖カキの大量死が影響し、こちらのスーパーでは日々の仕入れが例年の半分程度にまで落ち込んでいるといいます。さらに、広島以外の産地として有名な三重や宮城のカキも手に入りにくくなっているそうです。
12月3日、店頭には広島産が150グラム538円で並んでいましたが…
(福丸社長)
Q.例年と比べて価格はどれくらい上がっている?
「1.3倍くらいになっている。ことしはカキが高級で手が届かなくなっている」
敬遠されているのは値上がりだけが理由ではありません。
(福丸社長)
「ことしはカキが瘦せ細っている」
福丸社長は価格に加え、粒の大きさがイマイチで売れ行きが伸びないと話します。
生産量が追いつかず「今シーズンのカキがなくなる可能性も」
売り場で買い物客を見てみると…
(福丸社長)
Q.買われなかったですね…
「なかなかお値段の部分があるのかな…」
この日訪れていたお客さんに聞いてみると。
(買い物客)
「(去年より値段が)倍くらいしてる。倍はちょっとね…」
Q.カキどうですか?
「カキ好きできのう食べたけど、あんまり良くなかった」
Q.良くなかったというのは?
「粒が小粒で…」
人気の鍋の具材、カキ。この先、店頭から姿を消す可能性すらあると福丸社長は強調します。
(福丸社長)
Q.今後の価格はどうなる?
「価格は間違いなくもう一段階上がる。ことしはカキが年末までもたないかも」
Q.もたないというのは?
「生産量が追いつかなくて、みんな死んでしまって。今シーズンのカキがなくなってしまう可能性が…」





