愛知県弥富市の建設部長の男が公共工事の設計金額を業者に漏らしたとして逮捕された事件。弥富市の市長が13日謝罪しました。
市議会で議員からの質問に答弁する男。官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された弥富市の建設部長、立石隆信容疑者(55)です。
警察によりますと、立石容疑者は、市が実施した一般競争入札ほか2件で、業者に設計金額などを漏らした疑いで、13日朝、送検されました。
警察は、立石容疑者の認否を明らかにしていません。
「市の幹部が逮捕された今回の事件。現在、工事が進んでいるこちらの建物などで不正な入札が行われていたとみられます」(記者)
立石容疑者が価格を漏洩したとされる1つが「弥富まちなか交流館」のリニューアル工事。
工事の落札率は、予定価格の99%だったほか、別の2件についても、97%を超える高い割合でした。
安藤市長が自らが指名

「この度は誠に申し訳ございませんでした」
弥富市は13日朝、会見を開き、安藤正明市長らが謝罪しました。
立石容疑者は2023年4月から建設部長を務めていて、安藤市長が自ら指名したということです。
「財政課長として大変よくやってくれたという私の思いもあって、年齢的には少し早い段階だとは思いましたが、行政改革に大いにつなげてくれる人材だと思い、私が指名した」(弥富市 安藤正明 市長)
市によりますと、立石容疑者は今年度だけでも345件の入札に関与していたといいます。
市はこれまで建設工事の予定価格を公表してきませんでしたが、再発防止策として、今後は入札前の段階で公表し、透明性を高めていく考えを示しました。
事件に対し弥富市民は――
「こういうニュースを聞くと、ちょっと不信感を持つ部分があります」(20代)
「これはちょっと許せない。我々に明確にこの事件の顛末を教えてほしい」(70代)
その後の警察への取材で、立石容疑者から設計金額を伝えられた市内の建設会社1社が、他の3社との間で受注を調整していたとみられることがわかっています。
警察は13日、この4社については、公契約関係競売妨害の疑いで書類送検し、事件の実態解明を進めています。


