ブラックフライデー終わっても物流業界大忙し 大手企業は発送の受付を一時停止 中小企業「やはり人材不足」

物流業界は人材不足と配送量増加で大忙しです。
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佐川急便は「ブラックフライデー」のセールなどで荷物の増加が予測を大きく上回り続けているため、今月4日北海道と九州・沖縄を除く地域で、クール便と航空便以外の荷物を対象に、発送の受け付けを止めていました。
受け付けは5日から再開していますが、いまだに配送の遅れはみられるとのことで、佐川急便では年末の繁忙期を前に「余裕をもった発送」を呼びかけています。そして、こうした影響はこの地方の運送会社でも…。
(ミライノ・橋本憲佳社長)
「これからターミナルで積み込みをして運ぶ商品です。これはアパレル製品の服です。去年・おととしのブラックフライデーよりも運ぶ量は増えています」
愛知・清須市の配送業者では…荷物が約1.5倍に
愛知県清須市に本社を置く「ミライノ」。47人の従業員が物流で地域の暮らしを支えています。「ブラックフライデー」のセールなどで、配送する荷物の量が普段に比べ、約1.5倍に。
(ミライノ・橋本憲佳社長)
「なんとかドライバーの中で配車の段取りをして頑張ってやっているが、いつもより時間がかかったり、会社に戻る時間が遅くなるのが現状」
限られたスタッフでやりくりする中、配送業務の負担が増える背景として、こんな問題も…。
(ミライノ・橋本憲佳社長)
「月の残業時間も決められていますし、どうしても運ぶ物が多いと運ぶ件数も大きく増えまして。実際、時間が厳しくなってしまうので運びきれなくなってしまう」
こう話すのは社長の橋本さん。去年4月、「働き方改革関連法」の施行により、ドライバーの時間外労働が年間960時間に制限され、輸送量の低下が懸念されるいわゆる「物流の2024年問題」で業界全体がドライバー不足の状態に。配送の負担に追い打ちをかけているといいます。
課題は「再配達をいかになくしてもらえるか」
5日、物流倉庫への配送を担当したドライバー歴約20年の後藤さんは…
(ドライバー歴約20年・後藤秀範さん)
「配送でトラブルが起こる要因はやはり人材不足。数が足りない。荷物が届くまでの日にちを延ばすとかそれくらいやらないと改善されない」
こうした中、橋本社長がいま求めることは…
(ミライノ・橋本憲佳社長)
「再配達をいかになくしてもらえるか。『夜の21時以降に来てください』というお客さんのもとに実際行ったらいなかった場合、不在で商品が持ち帰りになってしまう。そうすると次の日にまた持って行かないといけない。再配達をなくしていただけると私たちは非常に助かります」





