遺品は焼け焦げたスマホと小銭入れ 「殺されたと思っている」
三重県の新名神高速で6人が死亡した事故。一家5人を失った遺族が初めて取材に応じ「事故の重大さを考えてほしい」と訴えました。
【写真を見る】遺品は焼け焦げたスマホと小銭入れ 「殺されたと思っている」 大阪のテーマパークへ向かう途中に…奪われた一家5人の命 新名神の6人死亡事故 遺族が心境語る
事故で亡くなった、静岡県袋井市の松本幸司さん(45)、妻の恵梨子さん(42)、長女の莉桜さん(11)、長男の壮眞さん(8)、次女の彩那さん(5)。
(幸司さんの姉)
「頼りがいのある弟でした。接する人には優しく」
(恵梨子さんの兄)
「とにかく子どもたちファーストでした。子どもたちもそんな幸司くんや恵梨子が大好きで、取り合いをするくらい」
事故が起きたのは、家族5人で大阪のテーマパークに向かう途中のこと。笑顔は、一瞬にして奪われました。
「非日常を4か月過ごしてきた」
ことし3月の3連休初日、三重県亀山市の新名神高速で、水谷水都代被告が運転していた大型トラックが渋滞の列に突っ込み、追突された乗用車2台が炎上。あわせて6人が死亡しました。
事故から4か月あまり。松本さん一家の遺族が初めてカメラの前で心境を語りました。
(幸司さんの姉)
「まだいないことを受け入れられない」
(恵梨子さんの兄)
「非日常を4か月過ごしてきた」
遺品は 焼け焦げた携帯と小銭入れ
車内から見つかった真っ黒になった小銭入れや携帯電話。壮眞さんが着ていたとみられる服。遺族のもとに返ってきた遺品はこれだけです。
(恵梨子さんの兄)
「本来あるべき最期ではない。仲の良い家族の最期があれとは、正直受け入れられない」
過失運転致死の罪に問われている水谷被告は、6月の初公判で起訴内容を認めていて、事故の原因は運転中にTikTokを見て13秒ほど脇見をした「ながらスマホ」とみられています。
「単なる事故ではない。殺されたと思っている」
(幸司さんの姉)
「人間が跡形もなくなるような事故。『ながら(スマホ)』一言で終わらせるのは本当に適切なのか、単なる事故とは思っていない。私たちは殺されたと思っている」
(恵梨子さんの兄)
「“過失”という言葉も腑に落ちない。(運転中に)日常的にスマホを見ている状態を過失とは呼べない。スマホの危険運転だと明確に決めてほしい。法改正してもらいたい」
裁判では、8月31日に水谷被告への被告人質問が行われる予定です。


