名古屋市がハチミツづくりに取り組んでいます。ハチミツをつくるミツバチを育てているのは、意外な場所でした。
「めっちゃ甘い」(参加者)
「口の中で簡単にとろけてめっちゃおいしい」(参加者)
つやつやのハチミツを口に運び、笑顔を見せる子どもたち。
このハチミツが採れた場所は…名古屋市役所の屋上です。
名古屋市は、3月から1万匹以上のミツバチの飼育に取り組んでいます。
この取り組みに協力しているのが、名古屋学院大学の水野晶夫教授が組合長を務める、名古屋市養蜂組合です。
「大学で元々、養蜂をしていたので、その知見を活かして市役所の屋上で都市養蜂、街中での養蜂を通じて生物多様性に関心を持ってもらう仕掛けができないかなと思い、市役所に声がけをした」(名古屋学院大学 水野晶夫 教授)
市役所の屋上は養蜂に適した環境

市役所周辺は、愛知県庁や愛知県警本部などが集まる官庁街ですが、一歩、足を伸ばすと名城公園や久屋大通公園などの緑が広がります。
ミツバチにとっては蜜を集めるための必要な花や木がたくさんあり、実は養蜂に適した環境でもあるんです。
「4月だと桜の香りがしますし、5月だとクロガネモチの花が結構咲いているので、モチノキ系の香りのするハチミツがとれます」(水野教授)
養蜂を体験してもらうイベントが開催

26日、夏休み期間中の子どもなどが集まり、市役所屋上での養蜂を体験してもらうイベントが開かれました。
「ミツバチが蜜を集めているところを見ることがないので、いい機会だなと思って参加した」(参加者)
Q.虫は好き?
「はい、まぁまぁ」(参加者)
「ハチミツが好きだから、とってみたくなった」(参加者)
防護服に着替え、ミツバチが飛び交う養蜂場の見学です。
水野教授がミツバチが巣を作る「巣枠」を取り出すと――。
Q.ハチを近くで見てどうだった?
「いっぱいおって、ウジャウジャしてた。変な動きをしているミツバチがいて面白かった」(参加者)
続いて、専用の器具を使ってハチミツを抜き取ります。
遠心力で巣枠の中のハチミツが飛び出す様子に子どもたちも興味津々。
取り組みの成果を実感

さて、気になるハチミツの味は?
「藤みたいな味とか、色んな味が混ざっている味」(参加者)
「めっちゃおいしいし、濃厚。いつも食べているのとちょっと違う味」(参加者)
生物多様性について考えるきっかけになればと考えていた水野教授も、この取り組みの成果を実感したようです。
「市役所の屋上でとれるハチミツを食べることで、名古屋の街なかの豊かな自然を感じてもらうことが大事かなと思うことと、それを通じて生態系についても、少しでも目を向けてもらえるようになってくれれば」(水野教授)
市役所屋上での養蜂プロジェクトは、7月末まででいったん終了。
今後、ハチミツは市のイベントで販売する予定で、売り上げや採れるハチミツの量などをふまえて来年以降継続するか検討するとしています。


