母の日のカーネーションにも中東情勢の影響 燃料や包装フィルムに不安が 全国2位の生産地の愛知・西尾市

「母の日」のカーネーションの出荷が、愛知県でまもなくピークを迎えます。
しかし、イラン情勢の影響が心配されているんです。

「愛知県西尾市です。カーネーションのつぼみも膨らみ始め、まもなく最盛期を迎えようとしています」(松崎杏香アナウンサー)

 西尾市のカーネーションの出荷量は年間3160万本と、全国2位を誇ります。

 カーネーション農家の小笠原幹也さんは、1500坪のハウスで約10種類・年間50万本を生産しています。

「冬場は暖房をつけながら、花切りをずっと続ける。5月いっぱいまで収穫して、6月にまた新しい苗を植える」(小笠原さん)

 ハウス内は10℃を下回らないよう管理され、冬は暖房が欠かせません。

 緊迫が続く中東情勢に伴う、原油価格の高騰。

 暖房を入れる時期が終わりましたが、すでに来シーズンへの不安があります。

「12月からまた暖房をつけ始めるので、その時に今のような状況が続くと相当厳しい。暖房の設定温度を下げるとか、何らかの対策をしていかないと、やっていけなくなるかもしれない」(小笠原さん)

肥料・農薬はすでに値上がり

カーネーション農家の小笠原幹也さん

 そして、これから出荷に必要な資材への影響も。

「カーネーションを出荷する時に、スリーブというプラスチックのフィルムに包んで、ダンボールに入れる。現段階では在庫がしっかりあるが、来シーズンはどうなるか」(小笠原さん)

 さらに、カーネーションの生育に欠かせない肥料や農薬の価格は、長引くウクライナ情勢の影響で、すでに値上がりしています。

「肥料はロシアとウクライナの戦争以降、一気に値段が上がった。今後はさらに高くなるような気がしている。早く平和な世の中になることを望んでいます」(小笠原さん)

今年のカーネーション価格は例年並みか

今年のカーネーション価格の見通し

 母の日に向けて、カーネーションの価格はどうなるのでしょうか。

 名古屋市の生花市場「名港フラワーブリッジ」によりますと、カーネーションは全体の6割ほどを輸入に頼っていて、主に南米のコロンビア産だそうです。

 しかし輸送コストの高騰で、輸入量が減っているそうです。

 このため、輸送距離が近い中国からの輸入を増やすなどの対策を取っていて、市場価格は例年と同じぐらいになると見込んでいるということです。

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