福井県女子中学生殺人事件で服役した前川彰司さんの再審無罪を巡り、名古屋高検は10日、裁判に関わった検察官に対する聞き取り調査の結果を公表しました。
1986年、福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件では、前川彰司さんが殺人の罪で服役しましたが、去年、再審無罪が確定しました。
2011年に再審開始が決定されましたが、検察が異議を申し立てたことで取り消され、前川さんが第二次再審請求を行い、再審開始が確定するまで13年かかりました。一連の裁判では、有罪判決の決め手となった関係者の証言について、検察がその証言を否定する証拠を隠し続けたことが指摘されていました。
名古屋高検は10日、これまで裁判に関わった検察官17人への聞き取りの結果、第一次再審請求審に関わった少なくとも5人の検察官が有罪の証拠としていた捜査報告書と食い違う証拠があることを認識していたことを明らかにしました。そのうえで、早く証拠を裁判所に提出していれば、早期に再審無罪となった可能性も十分にあると指摘しました。
名古屋高検の浜克彦次席検事は、「国民の検察に対する不審を招いたことを真摯に反省し、反省点を踏まえた再発防止策について周知・指導を徹底する」などとコメントしています。


