一度の会計で700万円以上請求されたケースも… 急増する“ぼったくり被害” 9割が客引きを経由していた 警察は年末に向けて取り締まり強化 名古屋・栄

お酒を飲む機会が増える12月。名古屋・栄の夜の街で「ぼったくり」の被害が急増しています。大半の被害のキッカケになっているのが…。
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(男性2人組)
「夜8時以降ですかね、よく会います」
「(声かけは)『お兄さんもう一杯』が多いですね。一滴も飲んでいないのに」
強引な「客引き」です。愛知県警は、客引きが私服警察官に声をかける様子を収めた音声データを公開しました。
「横付けになると大体5000円くらいになります」
【以下、愛知県警が公開した音声】
(客引き)「決まっていますか?」
(私服警察官)「決まってないです。全然わかんないんですけど」
(客引き) 「飲み系ですか?エロ系は行かないですか?」
(私服警察官)「エロ系どうしようかな~」
(客引き)「ちょっと時間が早いっちゃ早いですよね?逆に最初にラウンジとかガールズバーとかで安く飲むっすか?」
(私服警察官)「ガールズバーだと隣に女の子付かないところですか?」
(客引き)「対面になるっすね!横付けになると、大体5000円くらいになります」
(私服警察官)「横付けはラウンジ?」
(客引き)「ガールズラウンジです!」
(私服警察官)「どうしようかな~」
(客引き)「70分お過ごしで、全部前金です。前金でないと一切対応とらんですわ。うちの店は」
(私服警察官)「前金なんですね」
一度の会計で700万円以上を請求されたケースも
料金は「すべて前払い」と説明されますが、警察によると会計の際に接客スタッフのドリンク代や延長料金などの名目で、高額を請求されるケースが相次いでいるといいます。
こうした「ぼったくり被害」の相談は、栄地区でことし11月末までに240件で、この10年で最多。被害総額は約1億5000万円にのぼり、一度の会計で700万円以上を請求されたケースも。ぼったくり被害の実に9割が、客引きを経由していたといいます。
(愛知県警保安課・渡邊泰之室長)
「いくら酔っ払ったとしても(客引きの)言葉に乗らないで、毅然とした態度で断りながら客引きを利用しないようにしていただきたい」
栄地区での客引きは条例で禁止されていて、警察は年末に向け客引きやぼったくりの取り締まりを強化する方針です。





