9カ月で2人の遺体遺棄に関与か、岐阜の男女を再逮捕 被害者は不明直前「知人に会う」とコンビニへ

岐阜県本巣市で女性の遺体が見つかった事件で起訴された男女が、別の死体遺棄事件にも関与した疑いが強まり、再逮捕されました。
内縁関係にあったという岐阜市の立花浩二被告(55)と神原美希被告(35)。
2人は、8月に岐阜県本巣市の川岸で愛知県常滑市に住む女性(当時53歳)の遺体が見つかった事件で、すでに起訴されています。
その事件の捜査が進む中で、別の女性の遺体を遺棄した疑いが強まり、警察は2日、2人を再逮捕しました。
「揖斐川町の住宅地から遠く離れた、車でしか行けないような人目につきづらい場所で、女性の遺体が見つかりました。今もなお現場には花束が手向けられています」(記者)
警察によりますと2人は去年12月、岐阜県揖斐川町の山の中に、岐阜県可児市に住む接客業、野村花織さん(当時33歳)の遺体を遺棄した疑いがもたれています。
野村さんは去年12月に自宅を出た後に行方がわからなくなり、今年1月、白骨化した状態で見つかりました。
野村さんを知る男性は「トラブルは聞いたことがない」と話します。
「接客態度も良く、仕事もまじめにやってくれる子だった。トラブル抱えているとかお金に困っているとかそんな様子は一切なかった」(野村さんを知る男性)
野村さんの身にいったい何があったのでしょうか。
「去年12月の夜、可児市にあるコンビニの防犯カメラに女性の姿が写っていたということです」(記者)
捜査関係者によりますと、行方不明になる直前に可児市のコンビニの防犯カメラに野村さんの姿が捉えられていたことが、新たにわかりました。
「知人に会うためにコンビニに行く」と周囲に言い残していたということで、警察は、行方不明になる直前の経緯を詳しく調べています。
遺棄現場からうかがえることは

約9カ月の間に起きた2つの事件。いずれも人目につきにくい場所で遺体は発見されました。
「人目のつかないところに遺棄する。これはもう発見を遅らせるという(意思の)1つの表れ。そうやって時間を確保していくなかで自分たちの今後の身の振り方を考える、どう生活したら事件が発覚しないで済むか、自分たちが怪しまれないで済むかという時間稼ぎをしているというようなことは言える」(犯罪心理学者 出口保行さん)
警察は、立花被告らの認否や、野村さんとの関係性を明らかにしていませんが、2人が野村さんの殺害にも関与している可能性も視野に調べを進めています。