
乗客「爆弾かと…」踏切で特急列車とキャリアカーが衝突し20人ケガ 左折して進入した運転手「遮断機が荷台に…」


岐阜県各務原市のJR高山線の踏切で10月1日、特急列車とキャリアカーが衝突し、乗客20人がケガをしました。キャリアカーの運転手は「遮断機が荷台に引っかかった」と説明しています。
■「爆弾かと思って…」乗客が事故の瞬間語る
1日午後4時45分ごろ、各務原市鵜沼川崎町のJR高山線の踏切で、富山発ー名古屋行きの「特急ひだ」とキャリアカーが衝突しました。

線路上に止まった特急列車の大きな窓ガラスが割れていて、乗客が線路上に降りています。 乗客: 「爆弾かと思って、あっと思ったらガラスが飛び散って」

警察によりますと、左折して踏切に進入したキャリアカーが何らかの理由で踏切内にとどまっていたところ、左から来た特急と衝突したとみられています。

この事故で、乗客およそ200人のうち男女あわせて20人が、顔や手を切るなどの軽いケガをしました。4人が搬送されましたが、いずれも命に別条はなく、キャリアカーの女性運転手(26)は衝突した際は車を離れていたため、ケガはありませんでした。 乗客ら: 「ドカーンといって、窓ガラスがガチャーンって」 「キャリアカーが見えて、ぶつかった瞬間にガラス片がばーっと飛んできました」
■外国人観光客も乗車…非常ボタン押すも間に合わず
現場で指揮にあたった各務原市消防本部の指揮隊長は…。 木村成孝さん: 「ぱっと見たところ、ガラスが飛散している状態。インバウンドの観光客もいましたので、意思疎通がなかなかできないので、『大丈夫ですか』と声かけはするんですけど。トリアージシートというんですけど、重症者が赤、中等症が黄色、軽症が緑という印なんです。今回は重症者・中等症はいなさそうということで、ちょっと使い方を変えて、緑が男性、赤が女性、黄色がご家族とか、人員が他に行かないように集結をしていくという使い方をした」

なぜ、キャリアカーは踏切内で止まっていたのか、運転手は「遮断機がキャリアカーの荷台に引っかかった」と説明しているといいます。車を降りて非常ボタンを押しましたが、間に合いませんでした。 事故の影響で、JR高山線は一部区間でおよそ3時間半、運転を見合わせていて、警察が当時の状況を詳しく調べています。