男子中学生が指先切断 FC岐阜の試合中にボールボーイのパイプイス破損 いつから備品になっていたのかは不明 事故を受け職員による設備点検実施

“問題のいす”は、ビニール製の座面が完全に裂けています。
このビニールが裂けた瞬間、椅子のパイプ部分が閉じ、14歳の男子中学生が右手の薬指を挟まれました。男子中学生は指先を切断する大けがです。
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(瀧川幸樹アナウンサー)
「事故が起きた長良川競技場です。試合当時、男子生徒はパイプ椅子に座っていました。椅子の座面が裂けたことにより、指を挟まれたということです」
ビニール製の座面が完全に裂けてしまった椅子。11月29日、サッカーFC岐阜対FC大阪の試合で、ボールボーイを務めた14歳の男子生徒が座っていました。
試合が中盤に差し掛かろうとしていたその時、ビニールが裂けてはずみでパイプ部分が折りたたまれました。
男子生徒はその際、右手の薬指を椅子に挟んでしまったのです。男子生徒は指の先端を切断する大けがで、救護室で医師の診断を受けたあと、病院に運ばれました。試合は中断せずに継続されました。
いつから備品になっていたのかはわからず…
競技場には事故が起きたものを含めて、同じ種類のパイプ椅子が66脚ありました。いつから備品になっていたのかはわかっていませんが、点検は毎年実施していたということです。
競技場がある岐阜メモリアルセンターでは、今回の事故を受け、パイプ椅子の使用を取りやめました。
(岐阜県スポーツ協会・宮嵜和行さん)
「パイプいすは現状、使用中止にしています。今後、県とも協議しながら、どうするのか調整していく。古い物は買い換えて対応してほしいと考えています」
事故を受けて岐阜メモリアルセンターでは、職員による設備の点検が行われ、パイプ椅子だけでなく、卓球台やマット・バスケットボールのゴールなど、1万点近い備品の総点検を11月30日から始めています。
(宮嵜さん)
「被害に遭われた方はは本当に申し訳ないと思っています。今度の対応については、誠心誠意対応していきたい」





