村山富市元総理が死去101歳 「談話の意味はあった」 2013年のテレビ愛知の取材に「憂いている」

10月17日に亡くなった元総理の村山富市さんは2013年にテレビ愛知の単独取材に応じていました。戦後50年の節目にあたり、いわゆる『村山談話』を発表したことについて当時、こう話してくれました。
村山富市元総理:
「談話はいろんな意味で歴史的な意味があった。あれだけ歴史問題があった韓国とか中国とけじめがついた」
村山富市元総理「戦後50年のけじめをつけられる」

衆院議長:
「村山富市さんを衆議院規則第18条第3項により、本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」
1994年、社民党の前身である社会党の委員長だった村山さんは、自民党・社会党・新党さきがけの連立政権樹立を受け第81代総理大臣に就きました。戦後半世紀にわたり対立関係にあった自民党と社会党の連立政権誕生はその後の政界再編に大きな影響を与えました。1995年7月、参議院選挙の応援演説のため名古屋を訪れた際には。
村山富市元総理:
「われわれ社会党がやってきたことについては、社会党が政権に参画をしているから戦後50年のけじめをつけられる。それが社会党に与えられた役割だ」
この翌月1994年8月には戦後50年の節目にあたり、いわゆる『村山談話』を発表。植民地支配と侵略によってアジア諸国に苦痛を与えたことを謝罪する内容でした。
村山富市元総理:
「私は本日内閣総理大臣を辞任することを決意しました」
1996年1月には退陣を表明。2000年に政界を引退しました。
村山富市元総理「「否定したいんだろうね。真意はね」

そして、村山談話の継承が危ぶまれていた2013年、村山さんは、テレビ愛知の取材に次のように話しました。
村山富市元総理:
「否定したいんだろうね。真意はね。僕はあの談話はいろんな意味で歴史的な意味があった。あれだけ歴史問題があった韓国とか中国とかがけじめをつけた。歴代総理はみんな継承するといってきたが、あれはうそだったのか、ということになると大変な不信を買う。韓国や中国もとより、アジア全体、アメリカさえも首をかしげた。孤立することになる。憂いている」
村山さんは10月17日午前、大分市内の病院で老衰のため亡くなりました。101歳でした。
社民党大分県連によりますと、通夜、葬儀は、近親者のみで執り行い、後日、お別れの会を催す予定です。ご冥福をお祈りいたします。