JR東海や名古屋市交通局など全国38の鉄道事業者は7月6日、2025年度に発生した駅係員や乗務員などに対する暴力行為の集計結果を発表しました。発生件数は38社局で590件となり、前年度から68件増加しています。
暴力行為の件数は、コロナ禍で鉄道の利用者が減った時期には一時的に落ち着いていましたが、近年の人流回復に伴って再び増加傾向に転じており、現在は感染拡大前の水準に迫っています。
JR東海によると、暴力行為は「理由なく突然殴られる」ケースのほか、酩酊者に近づいた際や、迷惑行為を注意したり乗客同士のトラブルを仲裁する際に被害に遭うことが多いといいます。
2025年度は、4月から10月まで連続して昨年度を上回る発生件数となりました。曜日別では金・土・日に多く発生し、時間帯別では夜から深夜にかけて多くなっています。
加害者についての調査では、飲酒の有無については、飲酒ありが271件(45.9%)、飲酒なしが178件(30.2%)、不明が141件(23.9%)でした。年齢層は、60代以上が141件(23.9%)と最も多く、50代が117件(19.8%)、40代が99件(16.8%)、30代が96件(16.3%)と続いています。
発生場所の内訳は、改札が214件(36.3%)で最多となり、ホームが163件(27.6%)、車内が119件(20.2%)などとなっています。
鉄道各社は「暴力行為は絶対に許されない。鉄道業界全体が結束して、毅然とした態度で対応する」としています。
暴力行為の防止に向けて、啓発ポスターの掲出、警察官の巡回や警備員の配置、駅係員への研修、防犯カメラの駅構内・車内への設置といった取り組みを継続して実施していくということです。
▼鉄道係員に対する暴力行為の発生状況 ▼








