中東情勢悪化後、日本向けの船として初めてホルムズ海峡を通過した原油タンカー出光丸が25日午前、名古屋港に到着しました。原油は、これから2日間かけて知多市の製油所に移されます。
【写真を見る】国内消費0.6日分をのせて…ホルムズ海峡通過した原油タンカー「出光丸」 名古屋港に到着 イラン側に「通航料」は支払わず 日本人乗組員3人の健康状態に問題なし
(下野龍章カメラマン 午前7時半ごろ)
「原油タンカー出光丸が伊勢湾を北上しています。日本の国旗や出光のマークが見えます」
石油元売り大手「出光興産」の子会社の原油タンカー「出光丸」は、サウジアラビアで約200万バレルの原油を積み、5月25日午前7時半ごろに伊勢湾へ。
原油200万バレル=国内消費0.6日分
そして、船は名古屋港に向け、北に進みました。
(松本道弥アナウンサー 午前10時過ぎ)
「名古屋港から南に10キロほど離れた、海上の伊勢湾シーバースに出光丸が接岸しようとしています」
出光興産によりますと、この大型原油タンカー「出光丸」は、パナマ船籍で全長333メートル。原油満載時の航行スピードは約16ノット。時速にして30キロほどです。
今回、運んできた原油200万バレルは約3億リットル。これは、日本で消費される0.6日分に相当する量になるということです。
2月末頃ホルムズ海峡に入るも…“事実上封鎖状態”に
(松本アナ 午前10時半過ぎ)
「出光丸はタグボートで、伊勢湾シーバースに誘導されています」
出光丸は、中東情勢悪化後にホルムズ海峡を経由し、日本に到着した初めてのタンカー。2月末ごろにホルムズ海峡に入りましたが、事実上封鎖状態に。
そして、4月末ごろにようやく通過し、その後、南シナ海を航行。25日午前10時45分ごろに名古屋港に到着しました。
原油は約2日かけて海底パイプラインで製油所へ
(前川智彦記者 午前10時半過ぎ)
「名古屋港に出光丸が到着しました。近くの船と比べると、大きく存在感があります」
安全に原油を受け入れるため、沖合に建設された施設「伊勢湾シーバース」に接続した出光丸。原油は2日間ほどかけて、愛知県知多市にある製油所に約9キロある海底パイプラインを使って移され、ガソリンなどに精製されます。
出光興産によりますと、出光丸はホルムズ海峡通過に際し、イラン側には「通航料」は支払っていないということです。また、日本人乗組員3人は健康状態に問題はないということです。


