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24時間休みなく働く“人型ロボット” 中国の開発企業はなんと45万社…日本は遅れている現状も 「資金の集まる額が何桁も違う」

CBCテレビ
10.18(土)08:02

産業用ロボットでは世界一の日本。しかし、今最も注目されているのが「ヒト型のロボット」です。日本は遅れているというこの分野の最前線に迫ります。

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2025年8月、中国・北京で開かれた「人型ロボット」のスポーツ大会。

サッカーでは、巧みにボールを蹴りながらゴールを目指しますが、つまずいた拍子に次々転倒。

1500メートル走では、人に衝突。そのまま走っていく場面も…

そして、キックボクシングでは、パンチやキックを互いに繰り出し、ノックアウトと思いきや…もう一方も倒れました。

(観客)
「みんな転んでしまうのは笑えますね」
「ロボットの技術は、かなり進んでいると思いました」

笑いに包まれていた会場。しかし、日本としては実は笑ってはいられない現状があります。

中国のロボット開発企業は…45万社

すでに人型ロボットの「販売」も始まっている中国。簡単な作業であれば、現場への導入も進んでいます。

「こちらの人型ロボットは、薬をつかんで運んでいます」

自動車製造工場への試験的な導入が控えるこのロボットは、1体約2000万円。

(客)
「ハイテクなものは手が届かないと感じていたが、ロボットが身近なものになっていると感じた」
「このようなロボットを買い、研究や遊びを通して子どもの好奇心を育てたい」

製造現場での人手不足を背景に、人型ロボットを国家戦略に位置付けている中国。
今や開発企業は実に45万社。

「20年後には人型ロボットが100億体以上になるだろう」

アメリカでも。走るのはもちろん、台の上でジャンプして、宙返りを決めます。

そして訪れたのは…

(小川健太記者)
「UFOみたいな建物に大きなスクリーン。存在感抜群です」

電気自動車メーカーのテスラがハリウッドに作った、レストラン「テスラ・ダイナー」。

ここでは、テスラが開発した人型ロボットが客から容器を受け取り、ポップコーンを入れて渡す。センサーやカメラ、さらにAIで周りの状況を判断し、どう動くかを自分で決めるロボットです。

(イーロン・マスクCEO)
「20年後には人型ロボットが100億体以上になるだろう」

自律型の人型ロボット「アシモ」先進技術だったはずが…

今、各国が力を入れているのは、この人型ロボット。単なる夢や、技術のデモンストレーションではなく、労働の担い手として巨額の投資が行われています。そして、この分野で日本は遅れをとっているのが実情です。

工場での産業用ロボットでは、今も世界一を誇る日本。2000年代に入った頃に登場したのが、自律型の人型ロボット「アシモ」。自らバランスを取って走ったり、
手を動かしたりと、その先進技術は世界を驚かせました。

しかし、開発は2022年で終了。日本の人型ロボットの第一人者、高西淳夫教授はこう話します。

(早稲田大学・高西淳夫教授)
「残念ながら20年前にピークを迎えて、せっかくその花が咲き始めたが、残念ながら(アシモを)利用する人たちがあまりいなかった」

家や街中で動かせるロボットの研究も

現在ロボットの開発が行われている、茨城県つくば市の産業技術総合研究所。

(産業技術総合研究所・堂前幸康研究チーム長)
「産業用のロボットアームとか、腕の所ですね。人間のように例えば両手で作業したり、道具を使ったりというところで、工場でも物流でも家庭でも、人手不足が深刻化しているので、そういった行動ができるようなデータをたくさん集めている」

工場のような限定された場所ではなく、家や街中で動かせるロボットの研究がすすめられています。

2025年5月、長崎県の通称軍艦島で行われた四足歩行ロボットの実証実験。

被災地での活動を想定した実験ですが、このロボットは実は中国製。国産ではありません。

(高西教授)
「資金の集まる額の桁が何桁も違うんですよ、日本と…ベンチャー企業や若い人は、日本でやる気がないんじゃないですかね」

自動車メーカーBMWも“人型ロボット”を試験導入

アメリカの物流倉庫で稼働する、身長175センチの人型ロボット。重さ140キロまで持ち上げられ、自ら充電を行って24時間休みなく働きます。

ドイツの大手自動車メーカーBMWも、2024年9月から生産ラインに人型ロボットを試験導入。これらは全てリモコンではなく、周りの状況を判断して自分で動いているのです。

人間から労働を奪う側面はありますが、単純労働をロボットに置き換えていくのは
世界的な流れとなっているなか、問題は使うロボットが「国産」なのかどうかです。

(高西教授)
「ヒューマノイドは人が今までやってきたところを代替していくので、千差万別の応用があります。もう一回世界をリードする、日本のロボットにしたいと思います」

人口減少が先進各国で進む中、期待される人型のロボット。その開発競争の遅れを取り戻せるのか。国をあげての巻き返しが急がれます。

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