ドラゴンズ井上一樹監督が矢野燿大さんに明かしたシーズン前半戦 「自分が一番『どらネガ』という時も…」

ドラゴンズの井上一樹監督が、野球解説者の矢野燿大さんと特別対談。監督就任1年目の苦労を、赤裸々に語ってくれました。
矢野さん:
「まずは何て呼んだらいいか…」
井上監督:
「一樹でいい」
矢野さん:
「いつもは『一樹一樹』って言っているけれど、(対談で)いきなり『一樹』って言うと『生意気』ってなるかなと思って」
井上監督:
「分かりました。この15分だけは『監督』で」
「けが人がこれだけ出るとは…」

シーズン69試合を終え、現在ドラゴンズは5位。
とはいえ首位の阪神とは6.5ゲーム差。まだまだ後半戦、巻き返しを狙える位置にいます!
矢野さん:
「ここまでのシーズンを全体的に振り返って感想は?」
井上監督:
「そう簡単にはいかないなというところが多くて、けが人がこれだけ出るとは思わなかった。『ツギハギ』と言ったら選手たちに失礼かもしれないけれど、『みんなで戦うぞ』と鼓舞しながら、やっとシーズン半分まできた感じですかね」
矢野さん:
「開幕前の僕の順位予想、知ってます?」
井上監督:
「5位中日じゃなかった?だからあえて今5位になってる(笑)」
「若手を使っていく」と考えているが

矢野さん:
「苦しい状況の中でも粘れていると思う。監督として意識してやっていることは?」
井上監督:
「若手をもっと使っていく。これは俺の頭の中にはあります」
「しかしながら冷静に考えた時に、例えば大島(洋平)を使った時に『ベテランを使うのはどうなの?』というような意見がもしあったとしたら、いやいや大島だってうちの選手の1人でしょと。大島が出ていることに関して、お前たち若手はどう思うのか。『チームとして、全員で戦うぞ』と言っている手前、若手もベテランもないよねと選手たちには言っている」
「自分が一番どらネガやん」

矢野さん:
「そんな中で、『どらポジ』というスローガンでやっていますけれど…」
井上監督:
「もちろんベンチでは『オラ!いけーー!ど真ん中マン振りしたれー!』って声は出しますけど、でもやっぱり『うわっまじか…』ということが多くて」
「テレビってズルくて…」
矢野さん:
「分かる!」
井上監督:
「『よっしゃー』とか喜んでいる時よりも、『かぁ~』という時ばかりカメラで抜く…。僕がポジティブにならなきゃいけないのに、『自分が一番どらネガやん』って思ってしまう時は、選手に助けられることもあります」
選手とのコミュニケーションを大事に

井上監督が就任当初から大事にしてきたのが、コミュニケーション。
試合前には、選手たちに積極的に話しかけ、時には笑顔で、時にはその背中を押すことで、チーム全体を「どらポジ」へと導いています。
矢野さん:
「コーチ陣も、もっとベンチで声出してほしい」
井上監督:
「だいぶ明るくなってきましたけどね」
(2025年6月24日6:00~放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)