ドラゴンズ井上一樹監督、矢野燿大さんに激白 「4番というより『核』となる選手がほしい」

ドラゴンズOBの矢野燿大さんと井上一樹監督がスペシャル対談。後半戦の巻き返しに必要不可欠な、攻撃の課題について語り合いました。
今シーズンのチーム得点数は12球団最下位のドラゴンズ。後半戦巻き返しへ必要不可欠な「得点力不足の改善」。果たして井上監督の手だては…。
矢野さん:
「点が取れないのはドラゴンズの課題。チャンスがないわけではない。あと1本が出ないという課題はあるけれど、形はできているんじゃないか」
井上監督:
「その通りで、形はできつつあるのかなと。もうひとつ『荒々しさ』というか、『あとはバットに聞いてくれ!』というような気持ちで打席に立てているか。丁寧に、きれいにやりたがる選手が多いので、その辺が邪魔してるのかなと思います」
矢野さん:
「『荒々しさ』と『泥臭さ』が欲しいかな。チャンスは作るけど、ボテボテのゴロでいい局面で1点が取れなかったり…」
井上監督:
「それが多い。ショートとセカンド下がってるやん!ゴロで1点取れるやん!っていうところで『なんでそこでライナー?』『なんでそこで内野フライ?』っていう…そこがめちゃくちゃ課題。そこができるかどうかというのが、矢野さんの言う『泥臭い』野球につながってくる。『そこまで必死にやったら仕方ない』と思ってもらえるかどうか」
スクイズのサイン「もうドッキドキ」

チーム盗塁数は、すでに昨シーズンを抜いて45。意表をつくスクイズも多用するなど、足を絡めた井上野球が浸透しつつあるドラゴンズ。ですが、そのサインを出す井上監督自身の胸中は穏やかではないんです。
井上監督:
「もうドッキドキするでしょ!例えばスクイズのサインとか。背中を押してほしいですよね…。阪神でヘッドコーチをやっていた時、サインは矢野監督が出すけれど、迷っている時に『一樹どうしよ~』って。俺は『いったらいいじゃないですか!いこういこう!』と言っていた。その一言で『そうやな』ってサインを出せる。そこがやっぱり僕も欲しいんです」
矢野さん:
「確かにその一言は俺も大きかった」
井上監督:
「やっぱり自分の中で腹をくくれるかというところ」
矢野さん:
「僕としては、やらない選択よりも、やってみた方が、あとから見てこうやったなというところが見える。自分も迷って背中を押してもらえた部分はあったけど、やった方が選手も意識が高まるし、その先も見えてくる」
カギとなるのは“核”となる選手の存在

矢野さん:
「4番に関しては、井上監督はどう考えていますか」
井上監督:
「うちの強みを逆に言えば、4番がいないから『全員野球』と言えるのかなと。でもチームが強くなるためには、確実に『核』となる選手が必要。うちには核となる選手がいない。シーズンが終わるまでに見つかればいいですけど…」
「4番というより、僕が求めているのは『核』。2番を打とうが3番を打とうが、核となる選手が欲しい。4番に対してすごいこだわりはない。僕が監督をやっている間には核となる選手を作り上げたい」
(2025年6月25日放送メ~テレ『ドデスカ!』より)