タレントで実業家の杉村太蔵氏、テレビ愛知の岡田愛マリーアナウンサー、SKE48の松本慈子さんが出演し、投資や資産形成について学ぶYouTube番組『あしたのマネー』。 今回は、長期投資の極意から具体的な銘柄選びの手法、さらには名古屋の不動産市場の展望まで、杉村氏の持論が炸裂しました。ユーモアを交えつつも核心を突く“太蔵流”投資哲学を詳報します。
株は「いくらで売るか」ではない。「いつまで持つか」だ

番組冒頭、投資における出口戦略について問われた杉村氏は、「皆さん、『いくらになったら売る』と考えがちですが、日々の値動きはどうでもいいんです」と切り出しました。
杉村氏が現在実践しているのは、徹底した長期保有と複利運用です。 「私が株を売るのは、価格が上がった時ではなく、将来自分が働けなくなった時。それまでは配当金もすべて次の株式購入に充てる。30年、35年かけて雪だるま式に増やしていくのが長期投資の勝算です」
また、今後の日本経済についても楽観的な見方を示しました。 「政府は2040年頃までにGDPを1000兆円、場合によっては1200兆円にするという目標を掲げている。人口減少という課題はあるものの、AIや半導体、ロボットといった技術革新は、生産性向上を目指す今の日本と非常に相性が良い。日本経済にはまだまだ成長の余力があります」
一方で、投資はあくまで「余剰資金」で行うべきと強調。 「講演に行くと『家賃を滞納して久しい。電気もガスも止まった。どこかいい投資先はないか?』と聞かれることがあるんですが、そんなものはないです! そういう方は然るべき相談窓口へ行ってください(笑)」と、スタジオの笑いを誘いつつ、生活費を削ってまでの投資には警鐘を鳴らしました。
銘柄選びの最強ツールは、誰でも読める『骨太の方針』

「国内株と外国株、どちらが良いか?」という岡田アナの質問に対し、杉村氏は「私は応援団として、日本の会社に頑張ってほしいから全部国内株」と回答。その上で、具体的な銘柄選びの基準として『骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)』を挙げました。
杉村氏は、この国の指針が書かれた文書を「ぜひ読んでほしい」と熱弁します。 「政府が何を課題とし、どう解決しようとしているのかが手に取るように分かる。50〜60ページほどの分量ですが、高校3年生、つまり18歳以上の有権者なら理解できるように書かれているんです」
さらに、この方針が策定される「経済財政諮問会議」の透明性の高さについても言及しました。「議長は内閣総理大臣。メンバーの4割は民間人です。ここで議論された内容、使われた資料、議事録はすべて公開されています。さらに会議後の大臣記者会見の内容も一言一句公開されている。これを読むだけでも、ものすごく勉強になります」
「努力なしに分かるほど、世の中甘くない」

「文字を読むのは苦手」「ニュースも切り取りが多いから難しい」という声に対し、杉村氏は厳しい表情で反論しました。
「政策や経済は確かに難しい。だからこそ、50〜60ページのレポートを2時間かけて読み込み、分からない言葉を調べ、自分の頭で理解できるまで文章と格闘する時間を作らなければなりません。読解力がないと資産形成なんてできません」
「分かりやすさが求められる時代ですが、世の中そんなに甘くない。やっぱり努力しないとダメです」と杉村氏が力説すると、岡田アナも「やっぱり努力している姿は見えないですからね」とフォロー。 杉村氏は「そりゃそうだよ! 話が分かりやすいかもしれないけど、一応僕だって『なんだこれ?』って勉強してるわけよ(笑)」と、自身の陰の努力を明かしました。
名古屋の不動産はもっと自信を持っていい!

番組後半のテーマは不動産。円安傾向が続く中、海外投資家から見た日本の不動産の割安感について解説しました。 「例えば1億円の物件。1ドル100円なら100万ドル必要ですが、1ドル150円なら約66万ドルで済む。これは圧倒的に割安です」
さらに、マンション価格が決まるメカニズムについても解説。「同じマンション内で1戸でも高く売れれば、それが相場になる」とし、不動産価格の下がりにくさを指摘しました。
そして話題は「名古屋のポテンシャル」へ。 「名古屋を他の地方都市と比較してはいけません。ニューヨーク、パリ、シンガポール、ドバイ……そういった世界の名だたる都市と比較すべきです」と杉村氏は語気を強めます。
「世界の投資家が次を買うならどこかと考えた時、中部国際空港があり、リニアの開業も控え、食事が美味しく、どこへ行くにも便利な名古屋は非常に魅力的。名古屋の魅力が低下するとは考えられない。これからの国際化の中で、名古屋はまだまだ成長していきます」
最後に「名古屋はもっと自信を持ってください!」とエールを送った杉村氏。「ちなみに私は名古屋で講演をやるとすぐ満席になる。名古屋の投資家は私のこと大好きよ(笑)」と自信たっぷりに語り、スタジオを笑いに包んで締めくくりました。


