豊田自動織機は5月12日に臨時の株主総会を開き、上場廃止に向けた手続きを進める議案が承認されました。上場企業として77年の歴史に幕を閉じます。
記者:
「豊田自動織機の本社前です。まもなく臨時の株主総会が始まります。すでにTOBで株を手放した人が多く、きょうの参加者は10人程度だということです」
豊田自動織機が開いた臨時の株主総会。トヨタグループが実施したTOB=株式公開買い付けが、3月に成立したことを受けて、開かれました。臨時株主総会では上場廃止に向けて株式を併合する議案が諮られ、承認されました。今後、少数株主の持ち株を強制的に買い取るいわゆる「スクイーズアウト」が行われ、豊田自動織機は6月1日に上場廃止となります。
豊田自動織機 伊藤浩一社長:
「私たちの会社は、モノの移動のところで大きく成長しようと思っています。そのときに短期のことだけを考えて、いったんここはリソースの投入を辞めようとか、投資を考えていたがもう少しブレーキを踏もうとかやっていると、競争に勝てなくなる。短期的に言われることに右往左往せずに、じっくりと取り組めるということが私たちがやりたいこと」
4月に開かれた会見で、伊藤社長は上場廃止の狙いを改めて説明しました。上場廃止後は、トヨタグループのトヨタ不動産が99.5%、トヨタ自動車の豊田章男会長が0.5%の議決権を持ち、グループの源流として産業車両や物流分野でグループを牽引します。
豊田自動織機 伊藤浩一社長:
「公開であろうが非公開であろうが、多くの地域の皆さま、従業員、仕入れ先に支えてもらえるように引き続き役割を果たしていきたい」
豊田自動織機は上場企業として77年の歴史に幕を閉じます。臨時株主総会に出席した株主からは上場廃止を残念がる声が多く聞かれました。
元従業員:
「OBだが残念。会社が倒産するような思い。最後の姿を見たいと思って来た」
40年保有していた株主:
「個人的には残念だが、時代の流れでしょうがないかな。長期の目線で地域と日本と世界に貢献してもらえればうれしい」


