9月に開催のアジア大会に参加する2競技、「パデル」「テックボール」。開催場所も資金の工面もついていませんでしたが、その後どうなったのでしょうか。
【写真を見る】会場未定でアジア大会どうなる? 注目競技“テックボール&パデル” 準備・運営を参加団体が自力で手配 開催までに間に合うのか?
今回 初の参加競技として注目なのが、卓球台のようなテーブルでサッカーのようにボールを蹴り合う「テックボール」。そして、透明なフェンスに囲まれた中で壁にバウンドさせながらテニスのように打ち合う「パデル」。この2競技が、念願の参加を勝ち取りましたが…
(愛知県 大村秀章知事 2025年12月)
「マンパワー・予算ともに正直いっぱい いっぱい。われわれとしては対応できない」
大会運営費が膨らみ続ける中、参加するなら「準備・運営をすべて参加団体が行う」ことが条件となってしまったのです。
「パデル」会場どうなった?
5月8日、名古屋を訪れていた日本パデル協会の中塚浩二会長。
(日本パデル協会 中塚浩二会長)
Q.まだ何も決まっていないが競技はできる?
「とても切羽詰まった状況」
この時点でも、まだ会場すら決まっていませんでした。さらに、運営費用の捻出も大きな課題。
(中塚会長)
「会場を設営するにも借りるにも、商業エリアを作るにも(お金がかかる)」
Q.総額いくら必要?
「5000万~7000万円ぐらい」
地元の企業の支援依頼
名古屋にはパデルの大会を開ける施設はなく、一から作らなくてはならないため
費用も莫大に。そこで、支援を求めたのが名古屋の自動車販売会社。
(中塚会長)
「名古屋の企業にご支援いただきたい」
(Go Too Group 後藤善人常務)
「こんなに面白いスポーツがあるんだというのが最初の印象。アジア大会を成功させるため尽力していきたいと思うので、よろしくお願いします」
こちらの会長はパデルにはまり、社員用のパデルコートまで作ったという方。アジア大会での、トップスポンサーになることも快諾しました。
(中塚会長)
「もっと頑張らないといけないけど、ゴールが少しずつ見えてくるようにしたいので、“ちりつも”ですね」
「会場使用のお願い」施設を所有する企業に交渉
しかし、問題は開催会場です。
(中塚会長)
Q.大企業に伺うそうですが、どんな依頼を?
「(スポンサーが)まだまだ足りないので、お願いしに。会場も一緒にお願いしたいので、かなり重要な交渉になる」
この企業が所有する施設を会場として使用できないかという依頼でしたが、他の利用者との調整がつかないことを理由に交渉は決裂。
(中塚会長)
Q.あと3~4か月、会場決まっていないが?
「かなり焦っています」
Q.会場が決まらなかったらどうなる?
「それは考えたくないですね。そうならないよう、全力を尽くす」
「テックボール」は最終候補の会場を視察
一方のテックボールは…
(大石邦彦アンカーマン)
「視察団が会場の中に入っていきました」
6月5日、競技団体の関係者がそろって視察に来たのは、「名古屋市 東スポーツセンター」。ここが、会場の最終候補だといいます。
(国際テックボール連盟 会場担当者)
「なるべく早く会場を視察して、どんな演出ができるのかアイデアを膨らませたかった」
国際テックボール連盟のこだわりは、大会を通じて競技の魅力をアピールすること。あのテーブルをただ並べればいいというわけではなく、照明を使った演出や大画面のLEDモニターの設置ができるかをチェックしました。
団体側と施設側 それぞれの思いは…
日本テックボール協会の早稲昭範会長は…
(早稲会長)
Q.ここで決まりそうですか?
「決めてほしいです。ここよりいい施設あんまりないと思うので。僕はすごくいいと思います、観客席もあって」
施設側に聞くと…
(東スポーツセンター 担当者)
Q.この施設でやってほしい?
「やってほしいですね。世界から色んな選手が来るので、地元の子どもたちにも ぜひ紹介したい」
「テックボール」会場決定 関係者も安堵の表情
そして、数日後…
(大村知事 6月16日)
「競技団体の調整の上、テックボールは名古屋市東スポーツセンターで実施する方向」
大会組織委員会の理事会で、東スポーツセンターを会場として進めることが発表され、関係者も安堵の表情です。
(早稲会長)
「ほっと一安心している」
Q.チケットはいくらで販売?
「無料で見られるようにする。テックボールが魅力的なスポーツだと知ってもらうことが大前提。できる限り皆さんに見に来てもらいたいので無料に」
「パデル」の会場は決まった?
そして、パデルの会場も…
(中塚会長)
「本決まりとは言えないが、ほぼ決まっているところがある」
Q.それはどちら?
「東スポーツセンター。テックボールのあとにパデルが入る」
Q.目処がたって今の気持ちは?
「正直ほっとしている」
日本では、まだまだマイナーな2つの競技。しかし、アジア大会で一気に火が付く可能性も秘めていて、競技団体の期待がかかっています。


