2026年3月、三重県亀山市の新名神高速道路で6人が死亡した事故。
水谷水都代被告(54)は、事故の直前まで大型トラックを制限速度を30キロオーバーした時速約82キロで運転。
渋滞の列に追突するなどして、子ども3人を含む男女6人を死亡させた罪に問われています。
6月10日、初公判を終えた遺族がコメントを発表しました。
亡くなった高峰啓三さんの遺族コメント全文

▼第1回の裁判を終えて 被害者故髙峰啓三さんの妻、長男、二男、四男(令和8年6月10日)
本日、被告人水谷水都代に対する第一回の裁判が行われ、私たちは被害者参加人としてこの裁判に出席をしました。
この事件で死亡した髙峰啓三は、私たちにとって、とても大切なかけがえのない夫であり、父でした。啓三は、単身赴任で埼玉に住んでいましたが、ほぼ毎週、自動車を運転して兵庫県の自宅に帰省しており、この事件の日も帰省の途中でした。
啓三は、長年にわたり、地元で女子小学生にバレーボールの指導を行っており、3月20日からの3連休もその指導や練習試合を行う予定でした。また、20日には指導者仲間と一緒に我が家で食事会をする予定にもしており、それを楽しみにもしていました。
啓三や私たちにとっては、ごく普通の3連休となるはずでしたが、被告人の無責任な運転のために全て壊されてしまいました。バレーボールの練習には、いつも通り、私が作った弁当を持っていくはずで、既に準備していましたが、啓三がそれを食べることもありませんでした。
今日、被告人に対する裁判を傍聴し、被告人が追突する直前、スマートフォンでティックトックを見ながら運転し、スクリーンショットをとろうとして、全く前方を見ていなかったということが明らかになりました。およそ大型トラックのプロドライバーが行う運転とは思えない、無責任極まりないものだと感じています。このような無責任な運転によって大切な夫、父を亡くしたことは本当に悔しく、また被告人に対しては怒り、憤りしか感じません。これは単なる「事故」という言葉で済まされるものではなく、自動車を使った「殺人」であると強く感じています。啓三をはじめ6人もの命を奪った「殺人」です。
次回以降の裁判で、被告人質問などが行われることとなりますが、被告人がどのようなことを述べるのか、次回以降の裁判にも出席して見届けたいと思っています。
亡くなった松本幸司さんら家族5人の遺族コメント全文

▼刑事第1回公判を終えて 松本幸司さんら家族 遺族一同(令和8年6月10日)
1 今回の事故の原因が、業務に全く関係のない飲食店のスクリーンショットをとるために、携帯を「注視」どころか「凝視」したために発生したものであることが明らかとなりました。
2 24トンを超える大型のトラック車両を、数秒でも前を見ずに運転すれば、大惨事を引き起こすことは誰でもわかることです。長年トラックドライバーを務めていたのであれば、より理解できたはずです。
3 被告人は、瞬間的に携帯に気を取られたのではありません。次から次へと携帯を操作していました。運転よりもむしろ携帯を操作することが中心となっていたのです。
4 今回の事件は、運転中にふと携帯を見てしまったという「ながら運転」によって偶然発生してしまった事故ではありません。携帯凝視が常態化したがために起こった必然的な事故であり、6人の命を奪った「殺人事件」です。
5 今日の公判では、被告人質問が行われませんでしたので、被告人が今何を考えているか分かりません。次回の期日で、被告人が何を考えているのか、事故に対して今後どのように向き合っていくのか、しっかりと聴いていきたいと考えております。
※いずれの遺族コメントも原文まま


