「高くて手が出せない」 “30年で一番高い” 豚肉の価格高騰… 今後どうなる? 背景には暑さ

手ごろな価格で手に入る豚肉ですが、いま異変が起きています。
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愛知県瀬戸市のスーパーをたずねました。
(新鮮市場いせや 福丸明男 代表)
「(豚肉は)30年くらいの単位でみると、今が最高値になっている。豚の小間切れは1年前に106円だったものが、いまは150円で販売」
「30年で一番高い」と話す豚肉。名古屋の市場価格もことし4月には1キロ500円台でしたが、今月には900円を超えました。
店頭の価格も去年の1.3倍から1.5倍になっているといいます。その原因は?
(福丸代表)
「去年の猛暑でうまく受胎ができず、子豚が生まれなかった。(ことしが)暑すぎて豚も人間と同じように、夏バテしてご飯をあまり食べなくなる。ある程度の重さにならないと出荷しないので、出荷できる豚が少なくなっている。需要と供給の関係で、豚の値段が上がり続けている」
「高くて手が出せない、家計を圧迫しちゃう」
お客さんからも…
(客)
「全体的に高いなと思う。豚バラ肉が高くて手が出せない。家計を圧迫しちゃう」
「“ねぎま”もだいぶ(値段が)上がっている。野菜が値上がっているから」
「高くなるのは困ります。何もかも(値段が)上がっているからね」
値上げせざるを得ない店側の胸の内は…
(福丸代表)
「お値打ちで何の料理にも使えるので、豚肉はおすすめだったが、買いづらいお値段になってきたかなと思う。経営としては本当にかなりきついが、安いものを一品でも買ってもらいたくて、部分的にお値打ちな特売を組んでいる」
この日はこま切れを特売に。値段は1年前と同じ100グラム106円。福丸代表にも今後の見通しを聞きました。
(福丸代表)
「人間でも夏バテする、食欲が落ちる暑さだと思うので、豚たちも夏バテで厳しいのかなと思う。8月・9月、この先も暑い状態が続くと、値段が下がるのは難しいかなと思う」