愛知県外海に津波警報　田原市赤羽で最大30センチ　名古屋で最大20センチの津波を観測

7月30日午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島付近で地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは8.7と推定されています。気象庁は午前9時40分に愛知県外海と三重県南部に津波警報を、伊勢・三河湾に津波注意報を発表しました。

気象庁によりますとこれまでに田原市赤羽で最大30センチ、半田市衣浦で最大20センチ、名古屋で最大20センチの津波が観測されました。津波警報の発表を受けて、豊橋市は三河湾沿岸部と愛知県外海側の地域に、警戒レベル4の避難指示を出しました。

豊橋市によりますと午後4時現在、10人が避難しています。また田原市では、太平洋側の地域に住む1334世帯に警戒レベル4の避難指示が出ていて、田原市によりますと午後3時半現在31人が避難しています。

津波警報の発表により交通機関にも影響が出ています。

午後4時半現在、東海道線は熱海駅と豊橋駅の間の上下線で運転を見合わせています。紀勢線は大内山駅と新宮駅の間の上下線で運転を見合わせています。参宮線は伊勢市駅と鳥羽駅の間の上下線で運転を見合わせています。

また、近畿日本鉄道では鳥羽線の五十鈴川駅と志摩線の賢島駅の間の上下線で運転を見合わせています。

この地方のレジャー施設にも影響が出てきます。三重県の鳥羽水族館と伊勢シーパラダイスは7月30日の営業を中止しました。志摩スペイン村では、海岸に近い一部施設の営業を中止しています