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イグ・ノーベル賞「シマウマ模様のウシに虫よけの効果」 愛知県が特別表彰 県農業総合試験場の研究者ら

10.14(火)18:57
愛知県農業総合試験場らの研究に「イグノーベル賞」が贈られる
2025年のノーベル賞は、生理学医学賞と化学賞で、日本人2人が受賞する快挙となりました。一方、19年連続で日本人が受賞しているのは、ユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」です。受賞テーマはシマウマ模様に塗装したウシには、血を吸う虫が寄りつきにくくなったという研究です。愛知県農業総合試験場と京都大学が共同で研究しました。
愛知県 大村秀章知事:
「みんなゼブラだ」
その功績をたたえようと、愛知県が当時、研究に携わった兒嶋朋貴さんら10人を特別表彰しました。
筆頭論文執筆者 兒嶋朋貴さん:
「明るい話題をということで認めてもらったのかな。愛知県の方々、あるいは東海圏の方々に伝わればうれしいと思います」

今回「イグ・ノーベル」賞を受賞した研究について、改めて解説します。この研究の出発点は、シマウマの縞模様には血を吸う虫からの攻撃を防ぐ効果があるという海外の研究です。兒嶋さんたちは、普通のウシと、シマウマのような模様を描いた「シマウシ」などの虫よけ効果を検証しました。その結果「シマウシ」は、血を吸う虫の付着数が半分ほどになることが明らかになりました。また、虫を追い払おうと首を降ったり足踏みしたりする回数も25パーセントほど少なくなりました。
今後、この研究が虫を介した感染症の予防や、ウシのストレス軽減に生かされることが期待されます。