名古屋に本社を構えるセラミックス企業「日本ガイシ」が、4月1日から『NGK』に社名を変更しました。 祖業の“碍子”から、半導体製造装置など“デジタル分野”へ軸足を移す中、世界ブランドへの統一でさらなる成長を目指します。
■4/1から『NGK』に…社員「より世界に発信していける」
名古屋市南区の「日本ガイシスポーツプラザ」。ライブなどでお馴染みのこの場所が、3月31日から「NGKスポーツプラザ」に名前が変わりました。
その理由は、瑞穂区に本社を構えるセラミックス企業・日本ガイシが、4月1日から『NGK』に社名を変更したためです。 今、俳優・ムロツヨシさんの軽快なダンスが印象的なCMで、社名変更をアピールしています。 NGKは、車のエンジンの配管に取り付けて排気ガスを浄化する主力のセラミックス製品で、世界シェアの半分を占めています。この製品では、穴の中にできた壁がフィルターの役割を果たします。
慣れ親しんだ社名が変わったことに、社員は…。 NGK AC管理グループの桑原さん: 「これからNGKというグローバルで統一されていくことで、より世界に向けて発信していけると思っています」
■“祖業”の碍子分野は1割に…今後は「デジタル分野」へ
NGKは元々、碍子(ガイシ)を製造する会社として1919年に創業。インフラの整備が進む中、電柱や鉄塔などに使われる碍子の需要は高まっていきました。
今では自動車部品に加えて、小型リチウムイオン電池に、半導体製造装置の分野など、デジタル分野へも積極的に進出しています。 Q.社名変更はいつから考えていた? NGKの小林茂社長: 「長い間考えていまして。海外ではずっとNGKでブランドが認知されているので。いま私どもの売り上げの8割は、海外から出ていまして」 社名変更の背景にあるのは海外戦略。特に近年は競争が激しい半導体市場に打って出ていて、売上高の4分の1が半導体関連に。
一方、「祖業」である碍子分野はいまは1割ほど。デジタル市場に遅れをとらないため、重点事業のシフトチェンジが進められる中で、「ガイシ」の文字を外す決断をしました。 小林社長: 「NとKの間は、やっぱり『G』じゃなきゃいけないんですね。碍子であったり、グローバルであったりという形で、われわれはグローバルにNGKというブランドで、これから勝負していきたいなと思っています」 業態の変化や経営危機からの脱却など、各企業の戦略がにじみ出る「社名変更」。新たな船出となるNGKも、社名変更を機にさらに飛躍を目指します。
小林社長: 「やはり社名を変えるというのは、企業文化や事業構造を変えようという強い意志の表れなので。小さな事業でもいいから、いくつかの事業がぽぽぽっと常に出てくるような会社にしたい」


