創立118年の伝統を誇る、愛知県豊橋市の藤ノ花女子高等学校。東三河唯一の女子高で、普通科のほかにも、専門的な知識が学べる生活情報科や食物科のコースがあります。
今回食物科の3年生のもとへお笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました!
パンサー向井さん:
「この食物科はどういう勉強をするところですか?」
安形さん:
「食物科は調理師の養成学科で、卒業と同時に無試験で調理師の国家資格がとれます」
実は藤ノ花女子には、珍しい伝統行事や授業があるそうで…。
安形さん:
「針供養という伝統行事があります。代表の生徒が豆腐に針を刺します」
授業や家庭で折れてしまった針を回収。豆腐の中でゆっくり休んでもらうよう、供養する行事なんです。さらに…。
高橋さん:
「水泳の授業の代わりにボウリング実習があります。うまくなりました(笑)」
学校にプールがないため、2年生の体育では代わりにボウリングの授業をするそうです。
卒業と同時に調理師の資格が取れる食物科。教室の隣に調理実習室があり、学校給食などの実践練習も行っています。
パンサー向井さん:
「今、この授業は何をやってるんですか?」
権田さん:
「少人数で大量の給食を作る練習です。3時間で70人分を作っています。大量なので材料の個数とかを数えるのが大変です」
パンサー向井さん:
「やっぱりフェイスシールドをつけながらの調理は、やりにくかったりします?」
権田さん:
「反射して手を切りやすいので、気を付けています」
この日は、ポークカツレツにコーンスープ、サラダなど。大量に作るだけあって調理器具も特大サイズ。また、ベルトコンベアーに食材を乗せると自動で切ってくれる『エレカッター』という特殊な調理器具の使い方も学びます。まさに給食実習ならではです。
こうして完成した給食は実際に生徒たちに振る舞い、お昼ご飯に頂きます。
さらに、食物科ならではのスペシャルな授業もあるそうで…。
彦坂さん:
「テーブルマナーの授業があって、フレンチのフルコースが味わえます。1年生は和食、2年生は中華料理、3年生はフランス料理で、フォークやナイフなどの使い方を学んでいます」
ここで、食物科に入学した理由を聞いてみると…?
早川さん:
「調理実習のご飯が食べたくて入りました(笑)ちくわの磯辺揚げが一番好きで、生地はカタめにして岩塩をかけて食べます」
とっても食いしん坊な早川さんですが、実はある特技があるんだとか。
早川さん:
「卵白を早く泡立てるのが得意です」
お菓子作りの基本、メレンゲづくり。向井さんも挑戦してみますが、力任せの向井さんに対し、空気を含ませるよう滑らかにスナップを効かせる早川さん。たった90秒でフワフワのメレンゲが完成しました。一方の向井さんは…。
パンサー向井さん:
「先生、オレのはどうですか?」
先生:「まだです!」
さらに、藤ノ花女子の食物科には料理人顔負けの飾り切りを披露する生徒も。
キュウリに細かく包丁をいれた「松きゅうり」や、かまぼこを使い包丁と爪楊枝だけで鮮やかな「孔雀」をあっという間に完成させてしまいました。
実技・特別講座を含めて実習が多く、和・洋・中からお菓子作りまで学べる食物科。今回、向井さんが生徒たちと触れ合って感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「改めて、我々が普通に出されて食べているものが作られている裏側では、あんな細かいこだわりや作業があるのかと思いました。そういうことを考えながら、食べなきゃいけないなと感じました。また今度来る時には、ボウリングの授業に行ってみたいと思いました(笑)」
藤ノ花女子高校食物科3年生の皆さん、ありがとうございました!