愛知県南知多町でいくつもの野菜を育てる農家さん。今まさに出荷の最盛期を迎えているのがズッキーニです。

慶人の自然農園・綱島慶人さん:
「下から上までずっと全部ズッキーニ」
ラタトゥイユやカレーによくあう夏野菜ズッキーニ。太く伸びた茎に大きな葉が四方に広がり、茎の根元に直接実をつけます。
今年の出荷を進めていたところ...。

慶人の自然農園・綱島慶人さん:
「これ台風でさよならされた」「風が来て葉っぱが大きいのでボキッて折れる。ボキッて折れてこの状態」
先日の台風による強風で、茎の根元から折れてしまったズッキーニ。本来ならひとつの株から10本ほどの実がとれますが、折れてしまったものは、もうおいしい実をつけることはないといいます。
記者:
「被害額は?」
慶人の自然農園・綱島慶人さん:
「600~700万(円)そのぐらいにはなる」「死活問題です」
そこで、この農園では。
慶人の自然農園・綱島慶人さん:
「いざという時の保険でとっておいた苗があったので、捨てる予定だったものを必死に植えた」
損失を取り戻そうと動き出しました。
しかし、台風が過ぎてわずか4日後の7日に東海地方も梅雨入り。本格的な雨のシーズンとなるため、切に願うのは。
慶人の自然農園・綱島慶人さん:
「お日さまがどれだけ照ってくれるか、それだけです」「植物と会話しながら何を欲しているのか観察して対応していく」「やるしかないです」
6月の台風と梅雨の到来で困っている農家は、ここにも。

はらぺこ畑・杉浦正人さん:
「(梅雨で)また倒れてしまう。(台風と)同じ状況になるのがこわい」
西尾市の農家であと2週間ほどで出荷予定だったトウモロコシが、台風6号の強風で倒される被害に。
ただ、今回茎が折れたものは一部だけ。ほとんどは傾いているだけの状態で、適切な温度と日照が確保できれば回復も期待できるそうですが。
はらぺこ畑・杉浦正人さん:
「雨が降った瞬間また寝ちゃう」

心配なのは梅雨。雨が続けば倒れたトウモロコシが起き上がれなくなるおそれが。
そこで少しでも回復の助けになればと、家族総出で始めたのは雄花の切り落とし。茎への負担を減らすためです。
妻・裕子さん:
「これだけでもだいぶ頭が軽くなるので(倒れにくくなる)」
ひとつひとつ手作業でカットしていきます。
はらぺこ畑・杉浦正人さん:
「温度と日光さえ当てられれば元気に育つと思うので願うだけ」
一方、おととい今シーズンの営業を始めた観光農園では。

男の子が美味しそうに頬張っていたのは完熟ブルーベリー。
こちらの農園では、春に夏日が何日もあり高温が続いたことから10日から2週間ほど早く熟しているといいます。完熟ブルーベリーにお客さんは大満足ですが、農家にとっては心配なことが。
ブルーベリースターみかわ・禰宜田浩一さん:
「雨が降ると熟した実が品種によって劣化しやすい」
熟した実は皮が薄くなっているため、特に傷がつきやすく傷口から水が入ることで割れてしまうことがあるとのこと。梅雨入りを迎え、被害が広がらないか心配だといいます。
ブルーベリースターみかわ・禰宜田浩一さん:
「品質管理が難しい年になりそう」「どう対処していくかがやりがい。腕の見せ所っていうこともある」
春の高温に台風、そしてこれから本格化する梅雨。農家にとって気の抜けない日々が続きます。


