アスナル金山 2028年までに解体へ 15年限定→大盛況で“延長”→ついに閉鎖へ 新複合施設の完成時期は未定 名古屋
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名古屋の金山駅前の商業施設「アスナル金山」が新しい施設へと生まれ変わります。
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名古屋市は金山駅北口の商業施設「アスナル金山」を、駅北口の再開発に伴い、2028年2月までに閉鎖すると発表しました。
アスナル金山は2005年の開業以来、約60の店舗やイベント施設を備え、地域の交流拠点として親しまれてきました。
(80代女性)
「(開業当初)すごく発展して、栄よりも中心になるのではと思っていた」
(男子高校生)
「小さい頃からアスナル金山があったので、なくなると悲しい」
アスナル金山を運営する「名古屋まちづくり公社」に市が土地を貸していますが、契約期限の2028年までに公社が施設を解体するということです。
「15年限定」の計画が大盛況で8年の期間延長に
開業から20年のアスナル金山ですが、当初は「15年限定」の計画でした。
(名古屋市住宅都市局 当時の担当者)
「2020年には契約上、土地を更地にして返して頂く」
そのため2019年いっぱいで店の営業を終えて、2020年3月には更地に戻す必要がありましたが…。
(名古屋市住宅都市局 当時の担当者)
「アスナルは引き続き継続してもらう」
アスナル金山は一等地に立つ商業施設で利便性も良かったことから、予想以上の大盛況。8年の期間延長が決定し2028年まで残すことになっていたのです。
新たな複合施設の整備で、にぎわいを創出できるか
アスナル金山近くで街の変遷を見てきた寺の住職は今回の閉鎖について。
(休玄寺 近藤潮昭さん)
「アスナルは昔、駐車場・操車場で何もない広場だった。アスナルができて人の出入りが多くなって活気が満ちて。都市計画で(閉鎖の)話を聞いたので非常に残念」
名古屋市によりますと「アスナル金山」の跡地には民間と共同で、オフィスや商業施設、ホールなどを備えた複合施設を整備する計画です。
事業の着手は2032年度の予定で、完成時期については未定だということです。
金山駅周辺は今後、名古屋駅、栄エリアに続く“第3のエリア”としてにぎわいを創出できるのでしょうか。