『ミャクミャク』人気の大阪・関西万博 “開幕3日目” 案内板の少なさやトイレなど見えてきた「課題」

きのうは関係者を含めて6万8000人が訪れた大阪・関西万博。きょうで開幕3日目、行列への対応など、新たな課題も見えてきました。
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大阪・関西万博のキャラクター「ミャクミャク」は、会場でも大人気。赤は細胞。青は水の象徴で、万博のテーマ「いのちの輝き」を表現しています。
そのミャクミャクファンが集まる場所が。
(記者)「ミャクミャクと一緒に写真が撮れるんです」
「ミャクミャクハウス」で始まったのは、限定のミャクミャクバッジの配布。ボードにメッセージを書くと、ここでしか手に入らない限定のバッジがもらえます。5月までの平日のみ、先着順です!
(愛知から)「ピンバッジも限定なので、レア度が高い。(ミャクミャクの)色味が好き」
きのうは、万博で注目される「空飛ぶクルマ」が、初めて会場の外を飛び回りました。万博では複数の機体がお披露目の予定で、きのうは「丸紅」などが運航する機体が旋回したり、前後に動いたり、約10分間の飛行でした。
ウクライナやパレスチナ自治区のパビリオンも
(大石邦彦アンカーマン)「外国人の方が多いんですが、特に欧米の人が多いです」
Q:どこから来た?
(外国人)
「カリフォルニア」
「ルクセンブルク」
「カナダ。初めて万博に来たので、どのようなものなのか世界の国々を見たい」
大阪・関西万博には、世界158の国と地域が参加。今回、ロシアは参加していません。一方、戦闘状態が続く、ウクライナはパビリオンを出展。
(大石)「ウクライナのパビリオンは、ウクライナの国旗と同じ青と黄色が印象的ですね。ウクライナが売り物ではないという意味の、そういった看板を掲げていますね。こちらには、ウクライナで実際に兵士の皆さんが使っていたリュックです」
(大石)「さらにロシアからの空爆を知らせたスピーカーには、銃撃の跡の穴が2つあいています。ここには生々しい爪痕、そういった展示品が並んでいます」
そして、イスラエルからの攻撃が続く、パレスチナ自治区のパビリオンでは…
(大石)「本来はガラス工芸や陶磁器などパレスチナの工芸品が展示される予定でしたが、まだ届いておりません。イスラエルからの輸出許可が下りなかったので、開幕には間に合いませんでしたが、ようやくその許可が出て、今フランスの港にまで到着したそうです。あと数週間で展示される予定です」
いのちが輝くためには、平和が第一だと考えさせられる展示です。
見えてきた課題(1)案内板が少ない?
開幕2日目。関係者を含め、6万8000人が訪れた大阪・関西万博。きのうは、大阪府内の小中学校10校が無料で招待されました。その会場で、課題の一つと指摘されるのが、案内板の少なさです。
(大石)「スマートフォンではWi-Fiが繋がりづらく見ることができない。しかもやっぱり紙の地図の方がいいという方が多く、紙の地図を求めて行列に並んでいます」
紙の地図は一部200円。それでも、この行列です。
(並んでいる人)「(Q:スマホの地図だけだと?)不安になる。アナログなので」
そして、トイレの場所もわかりにくいとの声が。
(大石)「このシルバーの建物には、行列が出来ていますが、実はトイレなんですね。看板が出ていないと、一見トイレだとはわかりにくいですね」
このトイレ、若手建築家が手がけた「デザイナーズトイレ」ですが、
(トイレの利用者)
「(ランプ)ついた?」
「ついた!」
見えてきた課題(2)トイレのランプがつかない?
このトイレ、入口と出口が別々の構造になっていて、利用者の出入りをランプで知らせるのですが…
(記者)「トイレの内側に利用者がいると、ランプがつく仕組みになっているのですが、それがうまく作動していないようです」
(トイレの利用者)「入っている間にライトがついているのか消えているのか、中では分からないので。初めてなんでね、ちょっとドキドキです」
この不具合で一部が使えなくなり、きのうはトイレの前に行列が出来ました。
(日本国際博覧会協会 石毛博行 事務総長)
「小さい改善とかについて、しっかりやっていく必要があると思う。大きな課題があるわけではない」
“見切り発車”で始まった万博。運営も改善が続きそうです。