
従来の健康保険証からマイナ保険証への移行 制度の複雑さが浮き彫りに…“2つの有効期限”や更新方法は?

いよいよ従来の健康保険証が有効期限切れとなりました。マイナ保険証の利用率が最新で37%と、なかなか広がらない中で、現状とこれからを整理していきます。
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まず、従来の健康保険証、3つあります。
【国民健康保険】自営業の方などが使用:7月31日廃止
【被用者保険】会社員・公務員の方などが使用:12月1日廃止
⇒2026年3月末まで、従来の健康保険証も使用可
【後期高齢者医療制度】75歳以上の人が使用:7月31日廃止
⇒資格確認書を全員に交付
当面は、「従来の健康保険証」「マイナ保険証」「資格確認書」の3種類が使えることになりますが、注意しなければいけないことがあります。
マイナ保険証の“期限切れ”注意
実は、健康保険証の有効期限切れ以外にも、2つの有効期限切れに直面している方がいます。それが、“マイナンバーカード”本体の有効期限(10年)と、マイナンバーカードのICチップに記録された“電子証明書”機能の有効期限(5年)。つまり、1枚で2つの有効期限があるわけです。
この電子証明書の機能というのは、保険証やコンビニ交付サービスなどで使われるものですが、有効期限が5年と短くなっています。これは、技術進歩で暗号の安全性が低下する恐れがあるので、有効期限を短く設定しているということなんです。
ことし、電子証明書の期限切れを迎える方は2768万人。2026年は約2020万人、2027年も2759万人と、たくさんいらっしゃいます。これは、マイナポイントのキャンペーン時期にマイナンバーカードを作った人が多いからだそうです。
2つの有効期限…どこに記載されている?
では、この2つの有効期限。どこに記載されているのでしょうか。
マイナンバーカードの右上に、カード本体の有効期限が記載されており、その下に小さく電子証明書の有効期限があります。ただし、電子証明書の有効期限は手書きで記入となっていますので、ぜひ皆さんも確認してみてください。
更新手続きはどうすればいいのか?
期限の2~3か月前に自宅に通知が来ます。まず、カード本体の更新は、オンラインなどで事前申請をし、カードが交付は市町村の窓口に受け取りに行きます。
そして、5年ごとの更新が必要な電子証明書は、事前申請は出来ないので市町村の窓口に行って更新する必要があります。
今は、2つの有効期限切れ問題があり、皆さん役所に行っているということですが、マイナンバーカード自体の、制度の複雑さが改めて浮き彫りになりました。国には、何度でも、分かりやすい説明をお願いしたいと思います。





