ダムの深刻な渇水が続いていますが、愛知県の大村知事の発言で、コメ農家から戸惑いの声が…
【写真を見る】愛知県知事「不需要期なので水田は水がいらなくなる」 豊川用水の節水を巡りコメ農家が反論 「水はずっと必要」 愛知・豊橋市
(大石邦彦アンカーマン 愛知・豊橋市 26日)
「こちらの田んぼは収穫はまだ先で青々としており、根元を見ると水もしっかり張ってあります。ただ、水不足で本当に困っているということなんです」
話を伺ったのは、コメ農家の鈴木隆年さん。この田んぼでは豊川用水を使ってコメを栽培していて、収穫は約1か月後だと言います。
(コメ農家 鈴木隆年さん)
Q.なぜ水を張っている?
「ちょうど花が交配している」
Q.まだ実はないですね?
「交配中です、これから実になる。その時に水がなくなると、乳白米といって白いコメになってしまう。二等米」
愛知県知事「不需要期なので水田は水がいらなくなる」
こうした中、愛知県の大村知事は8月25日の会見で…
(愛知県 大村秀章知事)
「水稲については水田から水を落とす時期なので、農業関係では不需要期になってきますので水田は水がいらなくなる」
この発言に鈴木さんは…
(コメ農家 鈴木さん)
「早稲から中稲 晩稲と全部段階を追って栽培している。コシヒカリの時期だけ(水があって)、あとは要らないというのは考えられない。ずっと水は必要」
Q.今の時期は水が必要ではないというのは間違い?
「間違いです。工業(用水)とは違うからね。ずっと栽培している人たちにとっては命の水になる」
また、高温障害を防ぐためにも夜間も田んぼに水を張る必要があり、今後も節水が続いた場合、コメの栽培は厳しい状況になると顔を曇らせます。
(コメ農家 鈴木さん)
「まさかあんな渇水が起こるなんて思わなかった。水はずっと年間を通して安定した供給が欲しい」
コメの概算金(60キロあたり)去年に比べ1万円以上も安く…
一方で、JAあいち経済連は、2026年産のコシヒカリの概算金を60キロあたり1万6800円に設定。去年の2万8500円に比べ、1万円以上も安くなっているのです。
(コメ農家 鈴木さん)
Q.去年と比べて概算金はかなり安い?
「かなり安い。もうやっていけない。肥料、農薬全部(値段が)上がっているでしょう。その関係で収入はゼロに近い」
欠かせない肥料の値段は、中東情勢の影響などでこの春から15%から20%上昇。
除草剤などの農薬や農業資材も軒並み高騰。厳しい状況が続いている中でことしは減額となった概算金についてJAの職員は…
(JA豊橋 営農部 松井教浩さん)
「みなさん今まで減反も含めながら、飼料用米とか加工用米を作っていたが、あれだけ米騒動になってから、主食用に切り替えて供給が増えている」
Q.農家を守る立場として何とかできなかった?
「基本的に全国の概算金の相場を見ながら、1年かけて売り切らなければいけないので。概算金は最低金なので、それ以上高く売れればあとで追加払いもできますけど、追加払いで努力しながら(国の)コスト指標にあった金額に持っていければ」


