愛知県新城市の宇連ダムで貯水率が0%という異例の水不足が続き、水が欠かせない「消防」の現場にも影響が出ています。
東三河の暮らしを支える豊川用水の水源「宇連ダム」(愛知県新城市)。
17日、ダムの貯水率が0%になりました。
新城市内には、18日夕方の降り始めから20.5ミリの雨が降りましたが、恵みの雨とはならず、貯水率は0%のままです。
豊川用水のもう1つのダム「大島ダム」も深刻な状況が続きます。
豊川用水を利用する新城市・蒲郡市・豊橋市など5つの市では、市民に節水への協力を呼びかけています。
「風呂の水を洗濯にまわしたり、ガーデニングの水やりにまわしたりしている。水不足が緩和されるのが一番いいですよね」(70代の豊橋市民)
「出しっぱなしは控えて、蛇口をこまめに閉めるようにしている。水がないことにはどうにも…祈るばかりです」(飲食店を経営する50代の豊橋市民)
消火栓の水を節水

さらに、市民生活に欠かせない「消防」の現場にも影響が出ていました。
「普段であれば消防車の給水は消防署で行いますが、今日来ているのは下水処理施設です」(西尾菜々美アナウンサー)
「普段は、皆さんのお宅で使う水道と同じような所から水を入れていますが、こちらの下水処理施設の水は、消火用として使っても全然問題ない。節水としてここまで来て水を積んでいる状況です」(豊橋市消防本部 消防救急課 南雅也さん)
消火栓から出る水は、水道水と同じ水です。
豊橋市は、消火栓以外からも水を確保するため、上下水道局や市内の企業など計7事業者から「下水を処理した処理水」や「井戸水」などを確保できる態勢を整えました。
14日に発生した山火事の消火の際にも、消火栓の水のほか「処理水」が使われました。
水を出さずに放水訓練

毎日行われている訓練にも変化が――。
「放水訓練が行われていますが、実際には水が出ていません」(西尾アナ)
豊橋市中消防署では、2月から水を使わずに放水訓練を行うことに。
さらに使用した防火服の清掃には貯めた雨水も活用するなど、節水を徹底しています。
「水がないと仕事にならない。水がない限り、火を消す方法は得られませんので、少しでも火を消すところ以外の場所では、節水に努力しています。本当に危機的な状況です。早く雨が降って貯水率が回復してほしいと思っています」(豊橋市消防本部予防課 永田隼人さん)
ホースを使った放水に必要な水の量は、2~3分の間に1.5トン。消防は、火災予防を呼びかけています。
「最近雨が少なくて、空気が乾燥している日が続いています。今年の1月から約40件の火災が起きています。昨年度の同じ時期が20件なので2倍。火を使う時は本当に注意していただきたい」(永田さん)


