“マイナ保険証”12月2日から本格移行 「どうしてもダメなら作るけど…」 患者の半数ほどが資格確認書を利用するクリニックも 名古屋

健康保険証が“期限切れ“を迎え、12月2日からマイナ保険証への移行が本格化しました。名古屋市北区のクリニックにお邪魔すると…
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午前8時半の受付開始から多くの患者が窓口で取り出しているのが「マイナ保険証」です。端末にかざせば病歴などの情報がすぐに病院側に伝わります。
(マイナ保険証を利用した患者)
「慣れればとても簡単」
Q.普段使うのはマイナ保険証?
「いまそれ(マイナ保険証)ばっかり。薬局も見せてくださいっていう所が多いから」
一方、マイナ保険証を持参せず資格確認書を出す人もいました。そのわけは?
(資格確認書を利用した患者)
「(マイナカードは)しまい込んじゃっているから、きょうはこれ(資格確認書)でいいかなと。(マイナカードは)持って歩くと、落とすと困るでしょう」
(資格確認書を利用した患者)
「マイナンバーカード作っていない。どうしてもマイナ保険証しかだめっていうことであれば作るけど、そうじゃなければ…」
(クリニックのスタッフ)
「当院では、マイナ保険証と資格確認書 従来の保険証と半々くらいですかね」
さらに取材を進めると、ある課題が見えてきました。
保育園の先生が困惑 保険証のコピーでは受診できず…
このクリニックでは、近くの保育園の園児がけがをした時は、保育園の先生が直接病院に連れてくるケースが多いとのことですが、その際の診療手続きは…
(かわなかクリニック 佐野由衣院長)
「今までだと保険証のコピーを園で預かっていたので番号で受診することができていたが、マイナ保険証になった場合に、番号がわからないのですごく困るという話が保育園の先生からありました」
マイナ保険証の場合、カードの表面をコピーしたとしても当然中の情報までは読み取れません。
そのため、保育園側が準備できる手立てとしては、マイナポータルから資格情報をダウンロードしたものや、資格確認書のコピーなどを保護者から預かることです。これは介護施設でも同じことだと佐野院長は言います。
(佐野院長)
「(高齢者や子どもは)介護者や保護者が管理して、受診してお金を立て替えてっていうことも多い。そういう時に問題が起きないような運用方法を考えてほしい」





