熊本地震を引き起こした活断層の動き。地面を大きく動かしたその瞬間を捉えた映像は、専門家も貴重だと指摘します。
【写真を見る】東海地方にある「Sランク」の活断層 30年以内の地震発生確率は3%以上 岐阜~三重に続く“養老ー桑名ー四日市断層帯”などが新たに追加される
(名古屋大学 鷺谷威教授)
Q.こういった映像はなかなかない?
「おそらく世界でまだ2例目だと思うんですけど」
Q.ずれの特徴は、影響としてどういったものがあげられる?
「(断層の)真上に建物があったら、いっぺんにずらされる。高速道路がずれている映像は、断層の両側に橋脚が立っていて、ずれて隙間ができて落っこちた」
活断層は、地下の地層や岩盤に力が加わり動いたもの。過去に地震が起きた証であり、将来ふたたび地震を起こす可能性をひめています。
どこが「危険度Sランク」に追加された?
国は、阪神・淡路大震災をきっかけに、マグニチュード6.8以上の地震を引き起こす可能性のある活断層を調査。
その危険度を、グレード分けして公表してきました。熊本地震を引き起こした日奈久断層帯は「Sランク」でした。
「Sランク」の活断層は東海地方には3つあります。8月28日に公表された見直しでは、新たに三重県を通る3つの活断層が「Sランク」に追加されました。
そのひとつが、岐阜県から三重県に続く「養老ー桑名ー四日市断層帯」です。
(名古屋大学 鷺谷威教授)
Q.地震の可能性は高い?
「非常に活動的な断層のひとつ。1586年に天正地震がありました」
今回の評価で、北部区間と中部区間が「Aランク」から「Sランク」へと格上げされました。
桑名断層の地形はどうなっている?
(桜沢信司気象予報士 三重・桑名市)
「Sランクに指定された桑名断層の真上に来ました。段差があるというよりは、坂になっていて、かなり急な坂です」
桑名市中心部の急な坂道。この辺りは海や川が近く、平地ですが起伏が多くなっています。
「断層」といっても、表面の地層が水分を多く含んだ砂など堆積層だと、地震で「たわみ」が生じ、こうした坂のような地形ができるといいます。
断層から1キロの場所にある商店街では…
(婦人服店)
「しっかり基礎は建てたんですけど、心配ですね」
(生花店)
「最近全国いろんな所で地震が起きて、東海地方だけ全然揺れがないので非常に心配」
阪神・淡路大震災をきっかけに防災対策をはじめた人も…
断層が引き起こした阪神・淡路大震災で、防災意識を変えた人も…
老舗和菓子店・保々屋社長の相馬さんは、店内や自宅のあちこちに地震への備えが…
(保々屋 相馬泰夫社長)
「木型が入っているんですけど、倒れると菓子への一番大事な命みたいなものですので、上に耐震(突っ張り棒)で倒れないようにしてあります」
和菓子づくりに欠かせない木型は、店の生命線です。
(保々屋 相馬泰夫社長)
「(熊本地震で)熊本城が壊れましたよね、あれを見て怖いなと思いました。特に桑名は心配しかないですね」
ランクが上がったからといって、すぐに地震がやってくるというわけではありませんが、日頃の備えは不可欠です。
(三重県災害対策推進課 中山太志課長)
「(断層による)海溝型地震とは違う揺れに対する備えを、県民の皆さまに認識していただき、さらなる地震対策をとっていただく」


