急増するSNS型投資詐欺 「たとえ1円でもいわゆる出金した分の回収をしたい」 7000万円超被害の男性が語る 愛知県警

07.28(月)19:06
SNSを入り口とした投資詐欺の被害額が増加していることを受け、28日、実際に被害にあった男性が実体験を語り、被害防止を訴えました。
SNS型投資詐欺被害者:
「損失としては7000万円ぐらいです。本当に私自身の“目の弱さ” これに尽きると思います」
28日、愛知県警本部でSNS型投資詐欺の被害について話したのは、名古屋市に住む70代の男性です。

男性は、今年2月末にSNSを通じて投資に誘われ、約2か月間で計7000万円以上を指定された口座に振り込み、だまし取られました。
銀行から「詐欺の疑いがある」と指摘されていたという男性。それでも入金をやめなかった心情を語りました。
SNS型投資詐欺被害者:
「たとえ1円でもいわゆる出金した分の回収をしたい。取り越し苦労だったと説明したかった」

愛知県内の今年のSNS型詐欺の被害額は、55億4000万円余りと去年の同じ時期より約12億円増加しています。
被害者の7割近くを20代から50代が占めているということです。

こうした状況を受け、28日、愛知県警では、SNS型詐欺対策プロジェクトチームの会議が開かれました。
愛知県警組織犯罪対策局 金田力局長:
「認知件数や被害総額を減らすことが真の目標であることを十分踏まえて、組織一丸となって取り組んでいくことを示す有意義な会議にしたい」