“開設者”に実刑判決…全国の教師7人から成る『盗撮画像共有グループ』はこうして誕生した 検察側が裁判で明らかに

 全国の教師が児童の盗撮画像をSNSで共有していた事件。SNSグループを開設した名古屋の元教師の男に下された判決は「実刑」でした。  午前9時過ぎ、名古屋地裁にできた長い列。被告は和田勇二被告(旧姓・森山 42)。名古屋市立小学校の元教師で、教師7人が参加する「盗撮画像共有グループ」の開設者です。  校外学習中に女子児童(当時9)の下着を盗撮し、その画像をグループに共有したほか、7人の児童のリコーダーに体液をかけるなど10の罪に問われ、起訴内容を認めていました。  弁護側は「グループの名目上の管理者で犯行を主導していない」としたのに対して、検察側は「グループの作成で犯罪行為を助長した」と懲役4年を求刑していました。  迎えた16日の判決。黒いスーツに身を包み、法廷で伏し目がちに判決を待つ被告に対して、名古屋地裁の西脇真由子裁判官は、「児童を保護すべき立場を悪用した卑劣な犯罪。学校現場に衝撃を与え、教師の信頼を失った責任は重大」などとして、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。  裁判では、検察側からグループの成り立ちについても明らかにされました。名古屋・神奈川・東京・岡山・北海道の全国7人の教師を結び付けたSNSのグループチャット。  きっかけは6年ほど前。元々は教育に関する発信をしていた和田被告ですが、次第に幼い少女への性的嗜好について発信するようになり、知り合った2人とグループを作ります。  2年後に2人、次の年には名古屋市の元小学校教師・水藤翔太被告ら2人が加わり7人に。そしておととし8月上旬、和田被告がメンバー全員を誘って秘匿性の高い別のアプリでグループを開設し、教師の盗撮・共有グループが誕生しました。  和田被告はこれまでの裁判で、このように述べていました。 <和田被告> 「妻との関係が悪くなり、孤独感からSNSを始めた。犯罪行為であることは気づいていたが、グループができたことで犯罪行為が膨らんでいった」  被害に遭った児童はのべ75人以上。生徒を守るべき教師たちによる前代未聞の事件に、和田被告が勤務していた小学校の保護者は…。 保護者: 「短い期間の中でどこまで自分に犯した罪を落とし込めるか分からないですけど、ぜひ反省していただいて、子供らの気持ちも考えていただきたいと思います」  裁判官は判決の中で「被害を知った児童が受けるであろう羞恥心や嫌悪感などの程度は大きい。事実を認め反省の態度を示していることを踏まえても、実刑は免れない」と述べました。

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