エネルギーの安定供給が求められる中、長引く中東情勢の影響は日本のものづくりを支える業界にも。
日本自動車工業会 佐藤恒治 会長:
「船がホルムズ海峡に入っていけないという観点での、物流の遅延の影響というのは徐々に出始めています」
自動車業界への懸念を話したトヨタ自動車の佐藤社長。今や日本車にとって中東は重要な市場。世界への輸出額のうち14%ほどを占めています。

中小企業にもダメージが。
愛知県小牧市にある自動車部品メーカーの「佐橋工業」。
佐橋工業 小林淳 社長:
「自動車のエンジンを支える エンジンマウントという部品」
この会社では、エンジンやマフラーの振動を抑えるために必要なゴムなどを製造し、大手自動車メーカーに納品しています。

しかし、最近、頭を悩ませる事態が。
小林社長:
「普段フル稼働させているものを稼働率を落とすため何台か停止」
稼働を停止して、静かにたたずむだけになった製造ライン。サウジアラビアやUAEなどへの輸出が困難になったことで、1週間ほど前から発注先の注文が停止。全体の5%ほどのラインを急きょ停止しているということです。
小林社長:
「こうして急に(注文停止)っていうのは、なかなかないことで、これが長く続くと、困ったなっていう状況です」
出荷できなかった分の在庫はこんなにも。普段、3日以上も置いておくことはほとんどないということです。

受注内容を記録した伝票を見せてもらうと。
小林社長:
「中東に主に輸出されている部品。軒並み数字がマイナスになっている。今月影響が出だしたところ、丸1か月止まると1億円近い減収」
従業員の給料にもかかわるため、小林社長は、できるかぎり雇用を止めないようにと、日々、生産計画を調整しています。
小林社長:
「コロナ禍以降、車を取り巻く環境が整ってきて、生産がやっと好調になってきたところだっただけに寝耳に水というか、とにかく一刻も早く正常に戻ってほしい」


