名古屋市では2026年に入り交通事故で43人が死亡し警報も 「春の全国交通安全運動」始まる

4月6日から春の全国交通安全運動が始まりました。新生活で人の動きが活発になるこの時期は交通事故のリスクが高まることから警察は交通ルールの徹底を呼びかけています。

春の全国交通安全運動が6日から始まり、大村秀章知事や警察官らが交通事故の防止を呼びかけました。愛知県警によりますと2026年1月から4月5日までに交通事故で死亡した人数は43人で、2025年の同じ時期に比べて18人増えています。特に名古屋市では交通事故が相次いでいて、3月に5件の交通死亡事故が発生したことから、交通死亡事故多発警報を発表しています。

春は新生活が始まり通勤や通学で慣れない道を利用する人が増え、交通事故が起きる危険性も高まります。そのため県や警察は、ドライバーに見通しの悪い交差点で徐行することや、一時停止などの標識を必ず守るよう呼びかけています。

なぜ春に交通事故の危険が高まるのか

春は新入生や初心者ドライバーに注意

名古屋では「交通死亡事故多発警報」が出ているということで、より一層、交通安全には気を付けてもらいたいですね。では春の交通事故を防ぐためにドライバーはどんなことに気を付けたらいいのか。ここからは、JAF愛知支部の武藤敏行さんに詳しくお話を伺っていきます。よろしくお願いします。

ーー春の事故を防ぐためには、という疑問があります。そもそも、春の事故というのはどういうことなんですか?

JAF愛知支部 武藤敏行さん:
「この時期は新入生、新入職員、新入社員、この地域に慣れてない方々がどんどん運転を開始する。そんな時期になるので、そういった方々に注意が必要ということになります」

ーー新入生や初心者ドライバー。こうした皆さんがハンドルを持つ機会が増えるということですね?

JAF愛知支部 武藤さん:
「そうです」

ーー不慣れな運転だと、慣れているドライバーにも迷惑と言うか、驚かせてしまうような運転もあるのでしょうか?

JAF愛知支部 武藤さん:
「土地勘のないドライバーは急な進路変更もあります。あと自転車も『あ、道間違えた』ということで急に曲がるなど、そういった予測できない動きが増えてくるのが、4月の特徴になりますね」

実践すべき「かもしれない運転」3つのポイント

運転する武藤さん

ーーじゃあ、どうすればいいのかという話になると、武藤さん曰く「かもしれない運転」とのことです。それを実際に実演していただいたので内容をご紹介します。ポイントは3つだそうです。

“人がいるかも”と予測して運転する

【実演内容】
※車を運転する武藤さん、左側に駐車車両を見つける

JAF愛知支部 武藤さん:
「駐車車両の影に、人がいるかも?」

■かもしれない運転のポイント1:“人がいるかも”と予測して運転する

いつでも停止できる速度で運転する

※右折した武藤さん、小学校の通学路を通る

JAF愛知支部 武藤さん:
「小学1年生は、この間まで囲われた保育園の中を走り回っていた子たちが学校に入ってきますからね。門が開いたらそのまま走って出てくる可能性も、やっぱありますよね」

※メーターは時速20kmを指している

JAF愛知支部 武藤さん:
「考えるべき危険に対処できる速度となると、時速20kmくらいの速度です。いつでも止まれる走行速度で走っていただく、ということですね」

■かもしれない運転のポイント2:いつでも停止できる速度で運転する

両手でハンドルを握る

※ハンドルを両手で持っている

JAF愛知支部 武藤さん:
「やっぱりハンドルは両手で持つように心がけていますね。万が一の時に早く、正確に回すには、やっぱり両手で持っていないと、ツルッと滑るなどのハンドル操作のミスに繋がります」

■かもしれない運転のポイント3:両手でハンドルを握る

ーーどんなことが起きるか分からないので、「こういった危険があるかもしれない」ということをずっと考えながら運転するということでしょうか?

JAF愛知支部 武藤さん:見通しの悪い十字路は「飛び出しがあるかもしれない」と考える。また、大きな道を走っている最中も、隣を走っている車両が「急な進路変更をしてくるかも」と考える。そういったことがもし起こっても対処できる場所に普段から自分がいると。そんなようなことをするのが「かもしれない運転」ということになります。

春特有の脅威は「夕方の日差し」もある

春は夕方の日差しに注意

ーー様々なことに注意していかないといけないということですね。他にもこの時期ならではの注意点もあるそうですが、それは何ですか?

JAF愛知支部 武藤さん:4月は「春は夕方の日差しに注意」ということですね。これは4月、4時半から6時ぐらいの通勤時間に重なる時間帯がちょうど太陽の角度がフロントガラスの視界の中に入ってくると、そんなような時間になります。太陽が直接入るとですね、この逆光で、全然信号が見えない、といった事に繋がる可能性が高い、ということになりますね。

ーーこういった日差しの角度は、春夏秋冬で言うと特に春が危ないんですか?

JAF愛知支部 武藤さん:ちょうど春の時期が4時半から6時……。通勤の時間帯に重なるということになるので、注意が必要ということになります。

ーーこれを防ぐには、サングラス、サンシェードしかないですかね。

JAF愛知支部 武藤さん:
「自然現象なので特効薬というものもないんですが、例えばサンバイザーなどをうまく活用していただいて、太陽の光を直接視界に入れないように走行していただけると、だいぶ緩和することができると思います」

春は「花粉」にも注意して運転すべき

春は花粉に注意

ーー運転する時間帯、特に注意していきたいですね。そしてさらにポイントがあるとのこと。それは「花粉に注意」。運転する際も花粉に注意なんですね。

くしゃみ1回0.5秒で8メートル進む

JAF愛知支部 武藤さん:
「まず花粉の時期は、黄砂なんかもあり、フロントガラスが汚れることもあります。こういった汚れた状態ですと、太陽の光も乱反射を起こして、フロントの視界を妨げることもあります。さらに、花粉そのもので花粉症という状態で運転することに注意が必要です。例えばくしゃみですね。くしゃみを1回すると、前方不注意が0.5秒発生すると言われております。これ、時速60キロで走っておりますと、0.5秒で8メートル進むことになります」

ーー結構進みますね。

JAF愛知支部 武藤さん:
「この間、前方不注意になるということです。それで、くしゃみが二回、三回と重なると、これがどんどん加算され、非常に危険な状態になります。なので、注意していただきたいというところですね」

ーーこの辺は結構、花粉症の我々からすると「対策を気をつけてはいるんだけどな……」という気持ちになりますね。
ただ、目もちゃんと開いて前を向いているつもりでも、くしゃみの瞬間は閉じてしまいますし、自然現象ですからね。なかなか対処できないということがあります。
そういった花粉でくしゃみなんかが起きないように、薬を飲んだり花粉をはたいたり、そういったところは運転にも大切ですね。

JAF愛知支部 武藤さん:
「そうですね」

自転車の法改正への意識も重要になる

ーーあとは最近、自転車の交通ルールを巡っても、いろんな状況変わっていますから。春ならず、そういったところも気をつけていかなければいけませんよね。

JAF愛知支部 武藤さん:
「自転車もこの4月で大きく法改正されていますので、より注意をしていただく必要がありますね」

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