2月6日は、「抹茶の日」。「世界的な抹茶ブーム」を背景に「抹茶」だけでなく、「煎茶」の価格も高騰しています。
いま、海外から人気を集める抹茶。2月6日は、茶道の道具のひとつ「風炉」にかけて「抹茶の日」となっています。
抹茶といえばこの地方が誇るブランド、「西尾の抹茶」がありますが、お茶の葉を販売する店で話を聞くと…。
「今までは、愛知の西尾と宇治の抹茶を両方扱っていたものを、今は宇治の100%で、全部販売しているという感じになった」(尾張一宮 お茶の福壽園 大塚登さん)
西尾の抹茶が人気のため、仕入れができない状況だといいます。変更を余儀なくされたのは産地だけではありません。
「2024年の秋口ぐらいから取引している問屋さんの方から、値段が上がるという通達が来て、それからちょっとずつ、ちょっとずつ、半年に1回ずつぐらいのペースで、値段の更新がかかって、それで上がってきた」(大塚さん)
Q.2024年秋から価格はどれくらいに
「2倍から2.5倍ぐらいまでいっていると思う。銘柄は同じものですが、例えば「濃茶 千代昔 40グラム」は2023年は3456円で販売、今は7020円なので、およそ倍です」(大塚さん)
抹茶だけでなく、煎茶にも影響
影響を受けているのは「抹茶」の価格だけではありません。私たちが日常的に飲む、ほかのお茶にも影響が出ているんです。
煎茶は、最も一般的に飲まれるお茶の種類です。抹茶のもととなる「てん茶」とは、茶葉の育て方や製造工程が異なります。
愛知県新城市に店を構える、「山口茶園」。ここでは、茶葉の栽培から加工・販売などを行っています。現在は、その年の“初もの”となる、一番茶の収穫を前に、茶葉をそろえる作業をしています。
「去年の二番茶くらいから単価が上がってくれて非常にありがたいんが、今年の一番茶はまだやってみないと単価の方はわからないですね」(山口茶園 山口徳彦代表)
JA愛知東によりますと、今年度の煎茶の卸売り価格は、1キロあたり1501円。昨年度に比べるとおよそ1.7倍です。
もともと国内でのお茶の需要が減っていたなか、世界的な抹茶ブームが沸き起こたことで、栽培をてん茶(抹茶)に切り替えた生産者もいるといいます。その反動で煎茶の生産量が減少し、価格が上がりました。
価格の高騰「ありがたい」
手間暇がかかる茶葉の栽培。それを考えると、現在の価格は「非常にありがたい」と山口さんは言います。
「加工するのもすごく時間かかるし、とにかく人手がいる。人件費とかいろいろな資材も上がっているし、このまま単価が上がって長く続いてくれればいいと思う」(山口代表)
さらに、より身近なペットボトルのお茶製品も、価格高騰の可能性があるとJAの担当者は言います。
「一番茶、一番最初にいいお茶は急須に入れて飲む高い志向のお茶だが、そこの需要はそこまで変わらない。ペットボトルでなど飲む、コンビニなどで手軽にとれるお茶の原料が足りなくなってい。コンビニで200円切って買えるものが、今後200円を超える可能性も十分ありえる」(JA愛知東 新城営農センター 原秀徳さん)
生産者の労力やコストをくみ取った適正価格と相次ぐ物価高になげく消費者の思いに挟まれる販売店は複雑な思いを抱えます。
「農家さんも一生懸命作るし、問屋さんも一生懸命仕入れをする、だけどやはり末端の小売店が、一番お客様からの意見を吸い取るので、お客様から直接的な意見を伺うのが辛かったことは確か。(お茶文化は)途絶えてほしくはないので、もうちょっとリーズナブルに販売できるものがあったらいいと感じる」(尾張一宮 お茶の福壽園 大塚登さん)


