原油価格の高騰で、ガソリンの価格にすでに影響が出始めています。高市総理は価格安定に向けた政策を打ち出しましたが、はたして効果は…?
イラン情勢の緊迫化を受け、これまでも値上げを余儀なくされていたという名古屋市中区のガソリンスタンド「タカラ石油」。
12日は、朝から近くのライバル店を見て回り、価格を調査したといいます。
「(他店は)だいたい30円上がっている。レギュラー1リットル152円が185円ほどに。急に30円上がるというのは、50年近くスタンドで働くが記憶にない」(タカラ石油 店長代理 山内三慶さん)
午後3時に31円値上げ

11日に取材した時点では「今週末にも大幅値上げがあるかも」としていましたが、それが早まる可能性が――。
Q.値上げの時期は?
「(今週)後半ぐらいかなと思っていたが、ちょっと早くなった」(山内さん)
結局、12日午後3時ごろに31円値上げし、179円に。
この先も、価格は見通せないといいます。
値上げの直前に給油した利用客は――。
「ちょうどなくなったので、今のうちに入れておかないと、またどんどん高くなる。早く落ち着いてほしい。必需品ですからガソリンは」
「ガソリン価格が高騰するということで、ちょっとでも安く給油したい」
駆け込み給油が相次ぐ

駆け込みの給油で、売り上げは11日夕方以降、普段の約1.5倍に。
高市総理が11日夜に表明したガソリン価格の抑制策について、山内さんは「安定供給のためには評価できる」といいます。
「今回の事態に対しての政府の対応は早かったのではないか。お客さんにとっても家計の負担が増えるので大変だと思うが、早く戦争が終わって、元の価格に落ち着くように願っている」(山内さん)
高市総理「200円超える可能性も」

資源エネルギー庁によりますと、レギュラーガソリン価格(店頭小売・全国平均)は、3月9日に1リットル当たり161.8円に。
160円台になるのは、2025年12月8日以来です。
2025年の価格帯よりは低くなっているものの、先行きが不安になるようなカーブを描いています。
高市総理も11日、「ガソリン価格が1リットル当たり200円を超える水準となる可能性も否めない」と話していました。
政府の対応は「供給の安定」「価格抑制」

これを受けた政府の対応は、大きく2つあります。
1つは「供給の安定」。
16日から「備蓄石油の放出」が決まりました。
まず石油の民間備蓄15日分、国家備蓄1カ月分を順次放出。これを国内の精製事業者に供給します。
需要と供給のバランスをとり、価格上昇を抑えることを目指します。
そしてもう1つは「価格抑制」。
19日から補助金を再開することを、高市総理が表明しました。
補助金投入で「全国平均で1リットルあたり170円程度に抑制する」としています。
ガソリン価格の高騰を抑える政府の補助金制度は、2025年12月で終了しましたが、2カ月半ほどで再開することになりました。
この2つの政策でガソリン価格の急上昇を食い止めることができるのか、注目されます。


