“万博パビリオン”の椅子が愛知にやってきた!カナダ・ミササガ市と姉妹都市の刈谷市に 「これからも友好関係を続けていければ」

大阪・関西万博のカナダパビリオンのイスが愛知県刈谷市にやってきました。いったいなぜなのでしょうか。
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多くの人に惜しまれながら閉幕した大阪・関西万博。あれから2週間。
「万博ロス」が広がり続けています。心に開いた穴を埋めるため人々が向かうのは…
(京都府在住・万博に40回来場)
「最後に大屋根リングを外から見たいと思って来た」
「ミャクミャク」が描かれたクルーズ船で巡る、大屋根リングツアーです。上陸できず、中の様子も見ることはできません。それでも、1日3便運航(※日によって便数は異なる)するツアーは大人気。先週、増便を決めましたが、チケットはわずか1時間で完売しました。
(ツアー参加者)
「見られて良かった。(万博を)未来の子どもたちに教えていく」
「これが僕の万博の最後の日だと思う」
万博の遺産“レガシー”は各地へ
別れを惜しむまなざしの先では、パビリオンの解体作業が進められていました。しかし、万博の遺産“レガシー”は各地で活躍する予定です。
大屋根リング1周約2キロのうち200メートルは保存される方針で、ルクセンブルク館の一部は大阪・交野市に移設されます。
ウクライナ館で、戦時下のウクライナの暮らしを伝えた展示品は、きのう(27日)、神戸学院大学に送られました。
カナダ館のイスが愛知にやってくる!
そして、万博のレガシーは東海地方にも。きょう(28日)、愛知県刈谷市の「ミササガパーク」に設置された赤いイス。
実は大阪・関西万博で、カナダパビリオンの入口などに置かれていたものなんです。なぜそのイスが、刈谷市に贈られることになったかというと…
(刈谷市・稲垣武市長)
「ミササガ市と姉妹提携を1981年からしている。カナダ、特にミササガ市とは長年の付き合いがある」
刈谷市は1981年からカナダ東部のミササガ市と姉妹都市の提携を結んでいます。イスが設置された場所の後ろにある、高さ15メートルのメイプルリーフのモニュメントも。2005年の「愛・地球博」のカナダパビリオンで使われていたものが、閉幕後に寄贈されました。
「日本で万博があったことが末永く残っていく」
あれから20年、変わらず続く刈谷市とカナダとの縁で、再び万博ゆかりの品が刈谷市にやってくることになったのです。
(カナダ館 政府代表 ローリー・ピーターズさん)
「(万博会期中は)毎日何千人も座ったり写真を撮ったりしたイス。これからも刈谷市民や訪れた人が座る。新しい歴史を作っていく」
式典には、愛・地球博から万博皆勤賞の「万博おばあちゃん」こと、山田外美代さんも。ローリーさんとも閉幕以来の再会です。
イスの座り心地は…
(山田外美代さん)
「会場で座った時よりも気分がいい。メイプルリーフが近くにあるから」
(稲垣市長)
「メイプルリーフのモニュメントと同じように、日本で万博があったということが末永く残っていく。末永くこれからも友好関係を続けていければ」
寄贈されたイスはミササガパークに展示され、自由に座ることができるということです。





